くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2009/02/03 8:42:19|町並み
節分を楽しもう」の伝承行事
先日、公民館講座で子供向きの「節分を楽しもう」の伝承行事を小江戸塾で行ってきました。
豆まきとは
 季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられており、その邪気を払うために行うのが豆まきです。これは子供向きではないので、「昔の人はダイズに災いを追い払う力があると信じていたから」と説明しました。
豆を食べる
 豆まきが終わったら、1年の厄除けを願い豆を食べよう。
 季節の変わり目は体調不良になるので、タンパク質や脂肪分等の栄養のあるものを食べて力をつけるため。
イワシの頭とヒイラギを戸口に挿す 
 焼いたイワシの頭の悪臭と、ヒイラギの棘で鬼を追い払うとい う風習。ヒイラギの棘によって「鬼が目を突かれて退散」の伝説からかも。
恵方巻きを食べる
 恵方(吉方位)を向いて太巻きを丸かぶりするという、関西発 祥の行事(真ん中)。現在では、焼いたイワシを恵方巻きとともに食べる家庭が多いようです。 右の写真は11月に咲いていたヒイラギの花。







2009/02/02 8:24:23|町並み
国重要文化財の「旧篠原家住宅」宇都宮
 旧篠原住宅は江戸時代から醤油醸造、肥料を商っておりました。
 母屋の北側に並んでいる三棟の石蔵は新蔵・文庫蔵・石蔵と呼ばれています。これらはいずれも宇都宮特産大谷を外壁として用いられています。北側の防火を意識して建てられました。
 明治28年に建築された母屋は黒漆喰と大宅石を用いた外壁のため、宇都宮大空襲にも耐え、母屋と蔵は奇跡的に焼失は逃れたそうです。宇都宮駅からも近く店先の格子なども見る価値があります。拝観料は100円です。







2009/02/01 8:31:48|町並み
大谷石の国登録文化財「松が峰教会」
 宇都宮は大谷石でできた建物が町の風景を演出しています。その代表として、松が峰教会があります。その教会は国登録文化財でロマネスク様式の本格的な聖堂。建物の外壁と内部のほとんどが大谷石。正面に二つの塔を持つその姿には気高さと威厳が感じられます。昭和7年に完成。戦災にもめげず、いまもその美しさは変わらない。
 右側の写真は大谷石で作った餃子像。さすが餃子の町。JR宇都宮駅東口に立っています。ギョーザの皮に包まれたビーナスがなんとかわいい。ギョーザ好きの多い町、30軒もギョーザ専門店があるとのこと









2009/01/31 10:54:49|その他
特別史跡・重文・名勝(国指定)「大谷観音」宇都宮編
 宇都宮と言えば餃子と大谷石なので石の里「大谷観音」に行ってきました。大谷石とは、今から約2000万年前に火山活動によって生まれた緑色凝灰岩。軽石を含み、ざらざらして緑色の絣模様が入っている特徴。斑点状にある、柔らかい褐色の部分は「みそ」という、柔らかく加工がしやすい。耐久性にもすぐれているので、いろいろなものに使用されています。この大谷石を有名にしたのは、大正時代にアメリカ人の設計士が旧帝国ホテルの建築材に使用したから。関東大地震の時も被害を受けることもなかったので、その優秀さが認められました。
 いたるところで垂直に切られた岩壁、露出した奇岩がみられます(名勝の国指定)。弘法大師によって、開かれたと伝えられている大谷観音(国重文)。その中に日本最古の魔崖仏があります(国特別史跡)。







2009/01/30 8:27:14|川越
国重要文化財養寿院の「銅鐘」
 川越の菓子屋横丁の南隣に徳川幕府から御朱印を受けていた養寿院があります。養寿院の墓地の中に、河越太郎重頼の五輪塔とつたえられる墓石があります。この塔は鎌倉時代まで遡る形式でなく、戦国時代のものです。
 その答えは右側の銅鐘にあるらしい。この鐘は名細の河越館跡にあったものを太田道真が、今の川越市に城を築いた後に、その別当寺たりし養寿院を今の場所に移転したおり、ともに移されたものらしい。この銅鐘(国重文)の銘文に「武蔵国河肥庄、新日吉山王宮,,,,」書いてあります。
 河越氏発祥の地を離れるにあたり、その祖である河越太郎重頼の供養を祈願して養寿院の一郭に建立したのであります。