くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2009/06/30 5:33:39|植物
前日の場所の「三ツ又沼ビオトープ」のハンゲショウ
 三ツ又沼は荒川と入間川の合流地点で、住所は川越、川島、上尾にまたがっています。ここは動植物の貴重な宝庫です。ボランティアによってオオブタクサ等の外来植物の駆除等を行っています。
 ハンゲショウは半夏生と書き、別名をカタシログサ(片白草)とも言うそうです。
 暦の上では、夏至から11日目を半夏生(7/2頃)と言う、この半夏生の頃に、開花し、葉が白くなるから半夏生と呼ばれます。写真のように、茎の先端の葉数枚が、一部だけ白く変わる(葉緑素がない)ので、片白草とも呼ばれます。半化粧とは葉の一部だけ白いので、白粉を塗りかけた、つまり半分しか化粧ができていなから。 これは昆虫を呼びよせ受粉するためです。







2009/06/29 4:49:09|野鳥と魚と昆虫(蛍)
埼玉県の蝶のミドリシジミ
6/27、荒川上流事務所主催のミドリシジミ観察会に参加してきました。ミドリシジミは梢に縄張りを作ります。夕方近くにその縄張りに入ってきた個体を攻撃する「卍巴(まんじどもえ)」と呼ばれる行動を観察してきました。これは2匹の雄のミドリシジミがくるくると円を描いて縄張り争いをすることです。遠く小さいので、写真が撮れないのが残念。
 埼玉県の低地の河川敷や田んぼ周辺に発達するハンノキ林(右)に主に生息します。このハンノキは地元の小学生たちが種からそだてたというので、これも感動しました。夏の夕方に羽をキラキラと輝かせながら、ミドリシジミがハンノキ林を飛び回る様子は、すばらしかった。
 左の写真は主催者が持ってきた標本から撮りました。







2009/06/28 3:21:38|湧水
ヘイケホタルの一生
 昨日、川越の北公民館でホタルの鑑賞会のボランティアをしてきました。ホタルの幼虫は水中生活をし、夜餌を求めて活動します(左はタニシを食べてます)。平家ホタルの幼虫は5回脱皮して蛹になります。真中の写真は蛹です。右はホタルの光です。私の安いデジカメはこの写真が限界です。
 近所に放流して成功した場所が一か所あります。孫たちが見に行きました。







2009/06/27 6:25:36|川越
川越蔵の街の鬼瓦
 川越の蔵の街に来た時は、屋根の両端に鬼瓦が配置されていますので注目してほしい。
 左は灌頂院(古谷本郷)の鬼瓦、真中は江戸時代の中期に建築された大沢家(国重要文化財)の鬼瓦、右は明治34年に建築された松崎家(仲町)の鬼瓦。 
 鬼瓦は奈良時代頃から発達し、寺院建築を中心に普及しました。室町時代以降は、激しい形相こそ強い力の表れと考えられ、角は徐々に大きくなり、鼻・口も大きく両側に開き、その表情は激しさを増していきました。江戸時代以降、民家建築に採用されるようになったという(川越市蔵造り資料館HP)。
 本来は魔除けでしたが、家紋を入れるようになり、より豪華になりました。







2009/06/26 8:28:28|町並み
上円下方墳では東日本最大「山王塚墳」
  入間川の支流である新河岸川右岸の台地に位置する川越市の南大塚古墳群があります。
 上円下方墳では東日本最大と言われる山王塚古墳に行ってきました。規模は下方部の一辺約63mで高さ1m、上円部の径は47m、全高4,5mで周溝も確認されているという。墳頂部には盗堀の痕跡が認められます。
 この形式の古墳は二段になっており、下段が方形、上段が円形となっている。極めて稀な形態であり、これまでに5例?しか確認されていないという。上円下方墳、起源は関東?もあるらしい。真中は2009市立博物館の遺跡発表会より