くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2009/08/29 3:17:54|きのこ
埼玉県準絶滅危惧種「キクバナイグチ」
キクバナイグチは傘の表面が乾燥し、濃いワイン赤色の大きな燐片に覆われ(左)、縁部には被膜の名残が付着します。管孔は黄色(真中)で手で触れると青変します。肉も淡い黄色で傷つくと青変。夏ー秋に林地またはたち木の根際に発生します。場所は県西部。たち木に発生する種が少ないからと思う。私も観察は3回目。埼玉県では、レットリストに63種のキノコを載せています。実際は情報不足のキノコが多数あり、指定したくても指定できない。県菌類(キノコ)の絶滅危惧種の調査委員になってます。







2009/08/28 6:50:06|植物
続き。北川辺のアサザ(準絶滅危惧種)
 アサザ(荇菜)は生活排水の流入で沼や湖などの富栄養が進み、危機にさらされています。従って、準絶滅危惧種。現時点では絶滅危険度が小さい。生育条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種です。
 特徴は葉の縁に波状の鋸歯あり、葉裏は紫色になります。花は一日花で、これも早朝に咲き、午後はしぼみ始めます。これも午後撮影しました。
 前日のオニバスの天敵はザリカニで、そのザリカニを食べる肉食魚類(雷魚等)がいるので、水辺の生態系が保たれているとのこと。でもザリカニが異常に増えるとバランスが崩れ、オニバスが絶滅する可能性もあります。だから絶滅危惧種1Aになります。








2009/08/27 6:05:39|植物
続き。オニバスを観るなら午前中
>ハスを観るなら午前中です。
その通りです。午前中、雑用があり、出かけるのが遅くなりました。大宮経由でJR栗橋駅乗換、東部日光線の「しんこが」駅下車20分歩き。「こが」だから茨城県と思ったらなんと埼玉県でした。地元の人に怒られました。夕立が来そうになった時、親切な地元の人が駅まで車で送ってくれました。8/29(土)はオニバス祭りです。
>側溝みたいな所に自生してるのですか?
水田の用水路のところ。地元の人の話「10年前は二か所自生地があったが今はここだけ、花も年々少なくなってきた」という。







2009/08/26 3:49:27|植物
北川辺町の絶滅危惧種1A「オニバス」
北川辺町の「オニバス」を見てきました。
6月ころに水底の泥から発芽し、矢じりの形の幼葉が水面に伸びてきます。7月頃に棘のある丸い葉(直径1m以上)を広げ、8月ー9月上旬にかけて早朝から赤紫の花が開花します。午後にはだんだん閉じます。2-3日開花した後に水中に沈み種を作ります。真中の写真は午後。
 長期間を経てから発芽する性質があり、環境変化に対応して絶滅から身を守ってます。埼玉県絶滅危惧種1Aに指定されてます。また平成12年に県内希少野生動植物にも指定されました。







2009/08/25 3:35:17|湧水
平成の名水百選の「毘沙門水」
 次に、平成の名水百選の「毘沙門水」に行きました。ここは環境省が昭和60年に選定した「名水百選」加えて、新たに平成20年に指定した名水です。古来より絶えることを知らず小鹿野町の毘沙門山(白石山)から湧き出る名水です。ミネラルの豊富な自然水として地元の馬上(もうえ)の人々の喉を潤してきました。また毘沙門さま(真中)が見守る聖地より湧き出すこの水は「神の水」とも呼ばれています。成分(100mlあたり)はタンパク質・炭水化物・脂肪ともなし。カルシウム3.9mg、ナトリウム0.25mg 、マグネシウム0.14mg。成分は季節によって変化するそうです。20リットルのボトル持参で来ていた観光客もいました。水道水のように見えますが非常にうまい。