くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2009/09/27 3:24:32|川越
川越唐桟(かわごえとうざん)
今日、27日合同文化祭(前日の記載)で体験コーナーがあり、その中で右上の写真のように唐桟小物作り(上段の真中がカード入れ)体験があります。
 愛好会によると唐桟とは、室町時代ごろから日本に入り始めた、紺地に赤や浅黄、茶、灰などを縦縞に織った綿織物。「唐」は外国から来たものの意味で、「桟」は「桟留(さんとめ)」の略で織物の輸出港だったインド西海岸のセント・トーマスから来ていると教えてくれました。
中島久平(幕末~明治の川越商人)は、横浜で洋糸を買い、川越地方の機屋に試織させ、値段も輸入唐桟よりはるかに安く出来ました。久平は、大量に洋糸を買い込み、川越地方の機業家に唐桟を織らせましたので、江戸で「川越唐桟」が有名になりました。左下は夏 唐桟の作品。







2009/09/26 5:47:27|川越
川越市立中央公民館・勤労青少年ホームの合同文化祭
 今日と明日、川越市立中央公民館・勤労青少年ホームの合同文化祭が行われています(右)。内容は展示(写真、川柳、書道等)、体験ンコーナー(点字体験。マジック、吹きや体操、唐桟小物作り体験)、模擬店等。
 こんな見学コースもあります。東照宮→喜多院→中央公民館→武家屋敷→一番街(蔵造り)と東照宮→喜多院→中央公民館→三芳野神社→市立博物館(美術館)が歩きながら見学できます。







2009/09/25 6:16:56|その他
嬬恋の植物「ナナカマドの実」とオヤマボクチ
左の写真はナナカマドの実。「ナナカマド」という和名は、"大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない"ということから付けられたという説が、広く流布しています。、実際には生木でもよく燃えて一回で灰になってしまう(樹木なので当然)。別名は「ライデンボク(雷電木)」で、「赤い実が成る木」といわれ、「赤実が成る木」、「赤実が成り木」と変わって、アカのアの字が消えて「カミナリキ」となったという。(山渓の「山の花」)。
 右はオヤマボクチ(雄山ボクチ)で、語源は、茸毛(葉の裏に生える繊維)が火起こし時の火口(ほくち)として用いられたことから。ほくちは火打ち石を打って出た火を移すためのもので、葉の裏の綿毛を乾燥して利用したという。真中は浅間山。








2009/09/24 5:36:43|その他
キノボリイグチ(木登り猪口)
>前日のコメントの件。写真は成長した形ですか?(脇田さん)。そうです。
キノボリイグチはカラマツ林の幹の根元やその周囲の林地に単性~群生しています。これも腐生菌でなく菌根菌です(カラマツ根とこのキノコの菌糸が繋がっています)。傘はまんじゅう型~平らに開く。管孔(真中の被膜の下で胞子をつくる)は黄色~オリーブ色。右は幼菌。ぬめりがあり、歯ごたえもあって美味しいキノコです

 







2009/09/23 0:24:20|きのこ
絵本に登場する「ベニテングタケ(紅天狗茸)」
 毒キノコといえばすぐに連想されるのが、このベニテングタケです。致命的な毒はないので、欧米では神秘的なキノコ、幸運のシンボルとして多くの民話や伝説、絵本に登場します。
 東海大学高原センター周辺には、シラカバ林が多くあります。このキノコはシラカバと共生しています。即ち、シラカバの根とこのキノコ菌糸がつながって(菌根菌をつくる)、栄養分のやり取りをしています。左の写真のように傘が赤いのは少なく、黄色を帯びるのが多い(真中は成菌)。