くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2009/10/02 3:15:02|きのこ
欧米では「臭い角笛」と呼ぶ「スツポンタケ(鼈茸)」
  午後、緑の博物館に行きました。担当者から「雨が降ったにもかかわらずキノコはありません。キノコの気持ちがわかりません」と言われました。9月の月間降水量は昨年の1/4だから、キノコには通じないのかも。
 竹やぶの中にスツポンタケがありました。うれしくなりシャッターをきりました。このキノコの頭が鼈(スツポン)に似ている様子から和名がつきました。つぼとグレバ(右の写真の黒いところで胞子をつくる器官)を除き、湯がいて水にさらすか乾燥させて天ぷらが美味しいと本に書いてあります。真中は幼菌で、青森、岩手では「きんたまっこ」というらしい。学名が面白い。属名のPhallusは「男根」と言う意味があります。悪臭で昆虫に胞子を運んでもらうので、欧米では「臭い角笛」等と呼んでいます
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2009/10/01 2:09:17|植物
絶滅危惧種の「ガガブタ(鏡蓋)」
 先週、友人とキノコ観察のため森林公園に行きました。乾燥のため、写真になるようなキノコがありませんでした。
 そこで絶滅危惧種の「ガガブタ」を見てきました。面白い名前ですが、ガガは影の転訛で鏡の意味で、鏡の蓋ということになります。
 平野の湖沼やため池に生える多年草。浮葉は円心形でほとんど鋸歯がない。7-9月頃に写真のように白色花を葉柄の基部につけます(左)。バナナに似た房(真中)に似た殖芽で繁殖します。
 埋め立てや水質汚染により、本県で著しく減少しています。埼玉県では絶滅危惧1B類。








2009/09/30 1:25:34|町並み
高麗家住宅(国指定の重要文化財)
高麗神社の裏に国指定の重要文化財の「高麗家住宅」(左)があります。この日は内部が公開されていました(右)。この住宅は伝統技法の木組みでできています。釘を使わず「込栓(こみせん)」「「楔締め(くさびしめ)」が留めの役目をしています(真中)。「金輪継」は長さを出すために木を継だす方法です(真中)。*「込栓」とは、接合部を強化するために、部材を貫いて打ち込む木の栓のこと。







2009/09/29 14:06:54|その他
衆議院鳩山一郎氏も参拝しだ後で、内閣総理大臣
高麗神社の本殿は室町の様式であす。入り口に高句麗神社と書かれています。明治にこの神社を訪れた朝鮮人によって、本来は「句」の文字があるはずだと遠慮がちに揮毫されたものをそのまま使っているとのこと。当時の高麗は正しくは高句麗(右)のこと。新羅滅亡の後、朝鮮半島を統一した高麗(こうらい)とは別の国です。
 高麗神社は出世・開運の神としても有名です。衆議院若槻礼次郎氏、衆議院浜口雄幸氏、衆議院斎藤 実氏、衆議院鳩山一郎等は参詣・参拝しだ後で、内閣総理大臣に就任した。高麗神社は出世・開運の神として信仰されるようになりました。鳩山一郎氏の御手植えの木(真中)。







2009/09/28 4:11:55|その他
高麗神社の高麗郷文化フェステバル
 高麗神社で高麗郷文化フェステバルを見てきました。高麗王若光は高句麗(高麗)からの渡来人です。712年、武蔵の国に高麗郡が置かれ、若光が渡来人の高い技術でこの地を開拓しました。この遺徳をしのび作られた霊廟が、高麗神社のはじまりです。
 巾着田のマンジュシャゲが真紅に開花する時期に、このフェステバルを開いてます。宮司の説明によると若光は、巾着田とは別の場所を開拓したとのこと。巾着田は徳川吉宗の時代に開拓されたそうです。写真は巫女舞。