くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2010/06/16 3:18:51|植物
ガクアジサイの飾り花(装飾花)と両性花

ガクアジサイは別名ハマアジサイ、ガクソウ、ガクバナとも呼ばれています。まわりに並ぶ、飾り花(装飾花)を額縁にみたてたものです。この飾り花はめしべが退化したもので、花でないので実を結びません(上から三番目)。
中央の小さな花の集まり(両性花)が花で実を結びます(一番下)。
原産地は伊豆半島の海岸、三浦半島湘南海岸、房総半島海岸、伊豆七島などに自生します。葉は大型で厚く、光沢がある海浜性アジサイです。従って、ヤマアジサイ、エゾアジサイなどと比べると、格段に乾燥に強く、性質は丈夫で、全国どこでも栽培されます。
ガクアジサイの花は年によって花の色が変わるそうです。たとえば、前年は青紫であったのが、翌年は白みがかった紫色になることもあります。
アジサイはガクアジサイからでた栽培変種で、ユキノシタ科の落葉低木です。
アジサイという名は本来、青い花か集まって咲く意味と思われます。アジサイは古くはアヅサといいましたが、アツは集まることでサは藍色のことを言ったからです(牧野富太郎植物記より)。
アジサイの花は酸性土壌に植えると青紫が強くなり、アルカリ土壌に植えると赤系が強くでます。









2010/06/15 2:25:00|その他
「小畔川自然探検隊」のアイスブレーキング
川越市内の公民館主催で小江戸塾協力のボランティアを6/12(土)に行ってきました。これは連続6回のもの「小畔川自然探検隊」です。参加者のグループ編成のためにアイスブレーキングを行いました。「後出しじゃんけん」と「紙相撲」(左上)を行い、その勝者が旗の色を選びました(右上)。もちろん、自然探検隊なので、マムシ・スズメバチ等の対策の話もありました。保護者の参加は自由で、学童と支援者の数が同じくらいでした。
*アイスブレーキング(氷を溶かす)とは初対面同士の参加者の 緊張感を和らげるために行われる行為をいいます。











2010/06/14 5:45:27|その他
マツオウジ(松旺子)
マツオウジはマツに旺盛に生えるというのが和名の由来で、赤松を始めとする針葉樹の枯れ木や切り株に発生します。松脂の匂いがします。食べると人によって軽い中毒を起こすそうです。
日本にはツバのあるタイプとないタイプ見られ、同一種かどうか今後の研究課題になってます。奥が深いので、研究者は、DNAも含めて研究しているので、時々名前と属が変更する種もあります。この標本はツバのないタイプの幼菌でこの雨によって成長します。







2010/06/13 7:44:55|その他
クモキリソウを見つけたぞ
クモキリソウは花の形がクモが脚を広げている様子に似ているところから和名が付けられました。花の色は緑白。花弁は6枚のうち5枚は細く、下唇に似た1枚は広く、中ごろから下に折れています。
このラン科植物は、ここ7-8年間行っても発見できなかったので、絶滅したと思っていました。しかし、偶然開花株があり、嬉しくなりました。葉は2枚の葉の間から花茎を出します(左下)。写真がよくないので、夕方までに差し替えます。この花は1cmもないし、蚊もいるし、この私のカメラで大きく撮れませんでした。







2010/06/12 5:54:22|その他
日光の「明治の館」国登録文化財
明治の館(西洋料理)は初めて日本に蓄音機を輸入したアメリカの貿易商F・W・ホーンの別荘であった。この洋館は明治後期に建てられたもの。壁面全面に稲荷川の日光石を用いた「乱れ石積み」純石造建築。18世紀に流行したジョージアン洋式です。
F・W・ホーンは日本コロンビアの前身をつくり、日本の「蓄音機の父」呼ばれています。
戦時中には重光外相がこの館に疎開され、ミズリー艦上での降伏文書の調印式に、この館から出かけになったという。