救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
お母さんの思い出

5月の第2日曜日は「母の日」ですね。
アメリカで生まれた「母の日」は、大正時代に日本に紹介され、1937年に森永製菓が「母の日」を提唱してから国民的な行事に発展したそうです。
 *出典:朝日新聞「知恵蔵」

母の日は、世界の多くの国で同様に扱われていますが、ブラジルも日本と同じ5月の第2日曜日に「dia das mães(ポルトガル語:母の日)」が設定されています。今年も皆様それぞれに感謝の気持ちを込めて、母の日を迎えられることと思います。

さて、憩の園の入園者にお母さんの思い出を書いてもらいましたので、紹介いたします。お母さんへの思いが伝わってまいります。

〇・◇さん(女性)

私のお母さんは、日本の九州で生まれました。
そして、日本で父と結婚し子供を一人連れてブラジルへ移住してきました。ブラジルに来て九人の子供を産みました。私たちは十人も兄弟がいます。そのうちの十番目が私なのです。十人の子供を育てるのは大変な苦労であったろうと思います。
お母さんは日本の歌が大好きで、夜中でも大きな声で日本の歌を歌って、大変朗らかな人でした。しかし、皆から馬鹿にされていましたが、それでも辛抱していました。
私が小さい頃、日本の童話の桃太郎やかぐや姫等の話を聞かせてくれました。また、私の分からない世の中のことや色んなことを聴けばやさしく教えてくれたのです。私にとっては大事なお母さんでした。







春を告げる花
今年は例年より早く桜が開花しました。
4月に入って気温も上昇し、これからしばらくは過ごしやすい日々が続きますね。

写真(左)の桜は、4月3日に埼玉県の吉見町にある「さくら堤公園」で撮影したものです。
天気がよかったので多くの花見客が訪れていました。
桜の花に包まれ、菜の花の絨毯の上を歩いていると心が晴れやかになります。

南半球のサンパウロは、これから秋が深まってきます。
春は半年先になりますが、サンパウロでも桜の名所はいくつかあります。
戦後、日系人の方々によって、日本から運ばれた苗が育ったものです。
今では、日系人のみならず、この地で生まれ育ったブラジル人にとっても、故郷を感じさせるアイテムの一つになっているようです。

さて、ブラジルの国花はご存じの通りイペ(写真中央・右)。
ブラジルの春を告げる花の代表格でしょう。
花が終わる頃に葉が出てくるところは桜と同じで、黄色い桜とも呼ばれています。
イペは、赤・白・黄・紫・ピンクなど、実に多くの花色があります。
憩の園では白やピンクのイペも毎年花を咲かせています。

日本でも神戸メリケンパーク、六浦白梅公園などで、イペを見ることができます。
これから見頃を迎えますので、ぜひお近くのイペの花見をお楽しみ下さい。







心豊かな暮らしを・・・
憩の園では、入所されているお年寄りが心豊かで健やかな暮らしができるよう、専門スタッフやボランティアの皆様により、様々な献身的な取り組みが行われています。

憩の園Facebookに掲載された写真を拝借し、その一部をご紹介いたします。




★脳・身体機能の維持・向上を目的とした様々な取り組み


★年に1度、誰もが訪れるお誕生日にはみんなで祝福‼


★コロナ禍でもリモートでいつでもご家族と面会


★ご恵贈いただいた自家製パンをみんなで味わうひととき







憩の園のお正月
年明け早々より日本もブラジルも、世界中に広がる新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の感染急拡大に見舞われております。
2月に入ってもその勢いに歯止めがかからない状況ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
皆様の健やかな日々を心より願っております。

さて、そのような中でも、憩の園では例年通り新年のお祝いをし、日本の伝統的な正月行事で、皆楽しく明るく過ごしているようです。
サンパウロから送られてきた写真をどうぞご高覧下さい!!
















謹賀新年
コロナ感染症が早く収束しますように!!
そして 再び日本とブラジルが自由に
行き来できるようになりますように!!