日本列島は、近年稀な極寒に包まれ、1月には太平洋側の平野部でも広範囲にわたり
積雪を記録し、日本海側や北日本では今なお豪雪が続いています。
このたびの豪雪により被災された皆様に、心よりお見舞い、
そしてお悔やみを申し上げます。
さて、2月の在日協掲示板のご案内です。
今月は、ブラジル人の信仰のよりどころである聖地「アパレシーダ」をご紹介します。
アパレシーダの聖母(Nossa Senhora da Conceição Aparecida)
18世紀の初頭に、サン・パウロとリオ・デ・ジャネイロの中間あたりにある小さな町で
起きたお話です。
ある日、漁師たちがパライーバ川(Rio Paraiba) にかけた網に、褐色の聖母像が
かかりました。最初に胴体、次いで頭が上がったそうです。
その後、漁師たちは大漁に恵まれました。
漁師の1人が聖母像を家に持ち帰り、妻が像の頭と胴体を接着し、祭壇に祭って
祈るようになりました。
そして、数々の奇跡が伝えられ、ブラジル人の信仰を集めるようになったようです。
特に10月12日の大祭の時には全国から参拝者が集まります。
願をかけたり、休憩所でお弁当を広げたり、キリスト教関連のグッズを買い求めたり、
広い境内や神殿は車や人で埋め尽くされます。
アパレシーダの聖母は、カトリック教会からも正式に「ブラジルの守護聖人」として
ローマ教皇ピオ11世により1930年に公認されています。(Wikipediaを参照)
このお話し・・・我が国の浅草寺縁起に似ていますね。
推古天皇36年(628)の早朝、檜前浜成・竹成の兄弟が江戸浦(現在の隅田 川)で
投網中に一躰の仏像を感得しました。
郷司であった土師中知はこれを拝 し、「聖観世音菩薩」のお像であることを知り、
人で深く帰依したというのが浅草寺の草創です。
〜浅草寺ガイドより抜粋〜