首都圏外郭放水路(しゅとけんがいかくほうすいろ)は、埼玉県春日部市の国道16号直下・深度50mにある世界最大級の地下放水路である。一級河川に指定されている[1]。
概要 シールド工法で建設されたシールドトンネルで、延長約6.3km、内径約10m。1992年(平成4年)度に着工し、2006年(平成18年)度に完成した(稼動自体は2002年〈平成14年〉から部分的に行なわれている)。
台風・大雨などによる中川・倉松川・大落古利根川など周辺河川の増水時、洪水を防ぐため流量容量を超えた水を貯留し、江戸川に排水する。そのため、地下河川であると同時に巨大な洪水調節池としての機能がある。この放水路の開通により、洪水常襲地帯であった倉松川流域などで洪水が減少している。
地下トンネルから流れ込む水の勢いを調整するための調圧水槽は、長さ177m・幅78mの広さがあり、59本の巨大なコンクリート柱が林立している。洪水防止のみを目的とすることから、通常時は水を取り込まず空堀状態で、人も立ち入れる巨大な地下空間となっている。この巨大水槽内の空間に整然と太い柱が立ち並ぶ様子は一種の荘厳さを感じさせ、あたかも地下神殿のような雰囲気を持つ。このため、特撮テレビ番組やCM、映画などの撮影にも使用される。
施設の一部については、予約をすれば湛水時以外は一般見学できる。