!◆◆ はいで ブルガリア ◆◆!

ブルガリアについて、お国柄事情、日本との違いについて写真を中心に紹介します。その他、ちょっとした話題もね・・ ≫
 
2006/07/24 0:56:07|★ 生活実態編
ブルのあんなこと、こんなことシリーズあいうえを第19回
今日は、久しぶりに「ブルのあいうえをシリーズ」に戻ります。ええつと〜、順番では、「て」でしたねえ・・・。「ブルのワインシリーズ」もこれで終了ではなく継続しますので、ご心配なく。
 
 ○鉄道(つどう)の踏切
  ブルの踏切の傍らをよく見ると、小屋が建っていることがあります。小屋といっても、人が住むことができるような大きさです。ここからは確かな話ではないですが、この小屋に人が住んで、踏切の遮断機の上げ下ろしを行う人が住んでいるのです。
 私も地方に行って2〜3回遭遇したのですが、めったにブルの踏切で列車の通過待ちには会わないのですが、最初に警報機の音が鳴り出し、おもむろにその小屋から太ったおばさんが出てきて、丸い取っ手をぐるぐる回し、遮断機の上げ下げをするのです。列車がくるかなり前から遮断機が降りて、再び車が通過できるまで、出店が出て、飲み物・スナックが売られているという光景まではないですが、時はゆっくり過ぎていく感じです。ようやく、列車(あえて、電車とも汽車とも言いません)が通過し、太ったおばさんが再びその小屋から出てきて、取っ手を回して車が通過できるようになります。
 その小屋がおばさんの棲み家であると確信したのは、踏切を通過しその小屋の横で、そのあばさんが洗濯物や布団を干していたからです。
 写真は、踏切を通過するブルの列車です。マダラの壁画に行く道中です。
 
 ○電気(んき)の話
  ブルの電気料金は、EU加盟までにどんどん値上げです。これまでも毎年のごとく値上げされていますが、10月には6.9%の値上げ。来年の夏には、今年末にコズロドゥイというところの原子力発電所の2つの原子炉が閉鎖することに伴って、少なくとも10%の値上げが見込まれているようです。
 ちなみに、この原子力発電所は、6つの原子炉がありましたが、そのうち4つがあのチェリノブイリの原子炉と同じ型ということで、EU加盟の条件として、6つの原子炉のうち4つについて廃止を求められ、既に2つの原子炉は閉鎖されています。
 ブル国内の発電電力量のうち、約42%が原子力発電によるもので、原発の閉鎖によってこれまで周辺国に電力を輸出しえいたのですが、来年からギリシャ、トルコ、セルビア、マケドニア、アルバニアへの電力輸出を停止すると発表しています。 
 写真は、原発とは全く違いますが、ブルに日本の電気製品などもっていくときの必需品である、変圧器です。これはせいぜい、100Wくらいまでの出力に対応するもので、炊飯器のような1kwクラスのものに対応するには、もっと大きな5〜7kgもの重さのものになります。







ブルのワインシリーズ第3回
<VINZAVOD社 (アセノフグラッド) その2>

○2001年マブルッド(写真左)
  2002年のブルガリアワイン品評会において、金賞を受賞したもの。ワイン工場では、10レヴァ(約700円)でしたが、スーパーエルマクでは、14レヴァ(約1000円)でした。金賞を受賞したにもかかわらず、私としては、酸味もあり、まだまだ“青いなあ”という印象でした。

○1998年カベルネ・ソービニオン リザーブ (写真中)
  このワイン結構好きです。上品な味で当然、マブルッドに比べれば薄口の味です。少し飲むにはいいのでしょうが、3〜4杯目以降は、飽きてしまうかも・・。
  メトロで3.3レヴァ(約220円)でした。この「リザーブ(レゼルヴァ)」は、樽でねかしたものという意味です。

○1997年マブルッド リザーブ(写真右)
  隣のカベルネ・ソービニオン リザーブとラベルは同じで、種の種類だけ異なるものです。エルマクで5.4レヴァ(約380円)です。







ブルのワインシリーズ第2回

<VINZAVOD社 (アセノフグラッド) その1>
 このワイン製造工場は、ブルガリア第2の都市であり、商業都市であるプロブディフの南に位置するアセノフグラッドにあります。ちょうど、プロブディフからアセノフグラッドに向かい、町の中心地手前の右側にあります。日本の援助により公害防止の施設が設置されたKCM(カツメ)社の高い煙突が過ぎた後になります。この工場は、1947年に設立されました。

1997年マブルッド(写真上)
  この顔を張り付けたラベルのワイン、よく目に付きます。イコンでもこの顔のものはあります。スーパービラで、5.49レヴァ(約380円)でした。個人的には、1996年のこのマブルッドが美味しかったです。

1997年マブルッド(写真中)
   メトロで2.5レヴァ(約180円)。さすがにこのお値段では、なかなかおいしいものには出くわしません。味に奥深さもなくいまいちでした。

ワインではないですが、グラスなど(写真下)
   通常、赤ワインをのむときは写真左のワイングラスですよねえ・。ワインボトルの前にある大きな理科の実験に出てきそうなフラスコのようなもの。ブル語でグラファ、ボトルの中身をこの中に注ぐと、味がまろやかに・・。また、奥の大きなグラス。これは飲むときに本来使うものではなく、チョコレートなどを入れるディスプレイ用でしょうか。でも、これにワインを少し注ぎ、ワインを飲むなんて最高!!手前の模様のついた茶色のコップは、ブルの伝統的なグラスです。
   赤ワイン、冬場はわざわざ少し暖めて飲む場合も、そんなときにこれを使うのかしら・・。
  







ブルのワインシリーズ第1回
 ブルにワイナリーは、いくつかあります。でも、南米チリ、アルゼンチンのように日本の商社がワイナリーごと確保し、運営しているのとは異なり、質素で小規模〜中規模のものが多いです。
 赤ワインの中で、軽く、あっさり系といえば、ヴィディンのガムザ(gqmza)=Gamzaがあります。濃くて、しっかりした味については、プロブディフのマヴルット=Mavrudがあります。ガムザ、マヴルットの他に、ブラゴエグラッドにはメールニック=Melnikがあります。メールニックは、少し渋みが強く、こららの3種類は、ブルガリアオリジナルの赤ワイン用ブドウです。ヴィディンのガムザを作っているマグラ(Magura)という酒造会社の近くにはマグーラタという名の鍾乳洞(ブルのあんなことこんなことシリーズ第12回「し」参照)(http://kcv-net.easymyweb.jp/member/momo/default.asp?c_id=2959)の観光地があります。この鍾乳洞の中にワインセラーもあります。このマグラ社には、マクシマ(Maxima)という銘柄もあり、マクシマ銘柄のメルロー、カベルネソーヴィニオンもあり、おいしいものです。この他の酒造会社でもフランス種類の赤ワインブドウであるメルロー、カベルネソーヴィニオンのボトルはたくさん出ています。
  酒造会社別で、大方の人がお勧めするものとして、スヴィシュトフのヴィンプロム(Vinprom)社のゴルチフカ(Gorchivka)銘柄のカベルネ・スヴィニョンがあります。また、この他、この町のまちのものであればおいしい、○○年は豊作でどこでもおいしいとか、ボトルの数ほど品評も多いです。
 最近高級銘柄品も増えています。ダミァニッツァ(Damianitza)社の銘柄NO・MANS LANDは、少量生産の優良品を心掛けているようで、値段はブルとしては高め(それでも、2000円は超えない)ですが、ブルのワインの特徴とは異なり、当たりはずれが少ないものです。
 ブルのワインでは、ここがポイントです。ボトルの数ほど、品評もある、というように、それほどまで意見も分かれるということです。同じ会社、同じエンブレム、同じ年代でも、味が異なることも多いのです。やはり、品質管理は徹底していなく、この前買ったワインと同じワインなのに、今度のはおいしく感じない、あれ、この前と同じワインのはずなのに、すごくおいしい、など、飲む側のコンディションだけでなく、ワイン側の品質が異なる場合も多いのでしょう。逆に言うと、当たりはずれも多いということです。 (もち、個人的な見解です)
  白ワインについても、少し。タルゴヴィシテのVinprom -Tqrgovishte製のトラミネール(Traminer)が有名です。バラの花をシンボルとして張り付けた、上部が細めに絞られたボトルで、たいていのスーパーで売っています。トラミネール以外でも、シャルドネ(Chardonnay)もなかなかいけます。これより、甘いものはマスカット(Muscat)があります。これらは、700円もしない価格でありながら、りっぱそうに見えますし、紙箱入りもあり、日本へのお土産用にもいいでしょう。

(写真の説明)
・ 5本のワインの写真は、ダミァニッツァ(Damianitza)社のワイナリーに行ったときのもの。5本のうち、左がNO・MANS LANDです。隣から、3本はメトロにも売っているのでは。右のボトルは、24レヴァ(約1500円)の大枚はたいて日本にもってきましたが、もったいなくて、2年過ぎてもまだ飾っています。
・ 同じく、ダミァニッツァ(Damianitza)社のワイナリーの貯蔵所です。

次回は、もう少し、個別のワインの話しでも・・・・。







2006/06/18 23:54:10|その他
ブルのあんなこと、こんなことシリーズあいうえを第18回

りも盛ん??
 先々週の休みに、ロドピー山脈の方をまわってきました。デビンからドスパット湖を通り、ゴッチェデルチェフ経由で、バンスコに抜けるというものでした。途中、地図にない水力発電所、道もわかりずらいものでしたが、尾根ではなく、谷をせめる鉄則に従い、地図上での自分の位置をキープできました(徒歩ではなく、自動車でいったにもかかわらず)。1日め、有名な洞穴を見てきました。立派な鍾乳洞とまではいかないものの、また洞窟内の滝もそう大きいものではありませんでしたが、こういうところもあるのかと思いました。ホテルの予約無しでドスパット湖畔でもと思ったのですが、いざまわってみると連休なのか、5軒まわってどこも空きがありません。釣り客で一杯だったようです。夜も7時になり、どうしたものかと思い、ゴッチェデルチェフまで1時間半走り、幸運にも町の中のホテルを探しあてました。この東西の道(東はスモーリャン、パンポロヴォに通じる)は、ブルガリアロマンティック街道、またはメルヘン街道とも言えるようなのどかないい快適な道です。国内もなかなかいいところがあるものです。(2003年9月の手記から)
写真は、上から、「ドスパット湖と牛」
        「ゴッチェデルチェフ近くの川」
        「魚料理」です。