1.円形劇場(えんけいげきじょう) プロブディフには、ローマ時代の円形劇場跡があります。ブルの第2の都市、プロブディフの旧市街の断崖にあるものです。3,000人が収容できる立派な劇場で、現在も夏には野外劇が開催され、実際に使われているのです。白い石材は大理石で、おそらく遠くから運ばれたのでしょう。この街は14世紀のオスマントルコに支配されてた頃の古い町並みも保存され、また時代を異とする紀元前のローマ帝国に支配された頃の遺跡も混在する歴史遺産の街です。
2.援助(えんじょ) 「琴欧州」がヨーロッパ出身の力士と日本ではよく言われていて、このことについては、ブルにとってみれば、たいへんうれしいことなのです。遠い日本から見れば、地理的にもブルはヨーロッパの一員と見れるものです。しかし、ブルはEUには未加盟であり、EU加盟はブルにとっての悲願でした。これも、来年には実現することになりそうで、本当の意味でのヨーロッパの一員となるのです。でもでも、でも、この国、人口は800万人を割っていて、日本の大阪府ぐらいの規模でしかなく、経済成長は右肩上がりということですが、平均月給が2万円にもいかない国なのです。 このようなことから、ブルは日本をはじめとする先進国から援助を受けている途上国なのです。いわゆるODA対象国なのです。環境対策、インフラ整備などの他、農業分野、経済分野の日本人の専門家や青年海外協力隊の派遣、また、特に地方の貧しい街の福祉施設に対する草の根支援など、広範囲に渡っているとのことです。資料によればこれまで600億円以上の援助が日本から行われているということです。 写真は、日本の援助により設備が提供されたという説明のプレートです。
3.映画(えいが) ブルの首都ソフィアの郊外に映画の撮影所があります。ここはソフィアで象徴的なビトシャ山の山麓にあります。海外映画製作会社のワンシーンのためにロケ地として撮影に使われたり、ハリウッドからも来るそうです。聞いた話によると、思いっきり火薬も使えるし、人件費は安いし、背景の自然は過去の時代設定にピッタリということのようです。電柱がない、山村の道路に原動機のタイヤ跡がないだけではないでしょうが・・。 映画に関連した話しを一つ。写真の映画は、全編ブルガリアロケの映画「アイ・アム・デビッド」 です。デンマークのベストセラー小説を映画化した感動作です。強制収容所で過酷な幼少期を過ごした少年が、さまざまな出会いや冒険を経て生きる喜びを取り戻していく物語。 50年代のブルガリア。幼いころに家族と別れ、強制収容所で育ったデビッドが、ある男から指令を受け、収容所を脱出。やがてやさしい 老女ソフィーとの出会いを通して、その指令に隠された秘密を知ることになるという映画です。この映画は、昨年上映されたものです。あしからず。http://www.walkerplus.com/tokyo/tv/latestmovie/mo3193.html 写真は、映画の1シーンでしょうか。このようにひまわり畑が広がっている景色は日常です。
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