男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/11/12 4:53:23|エッセイ
ハリネズミ
 ある日のこと、テレビで、ハリネズミと直接触れ合えるカフェを紹介していました。
 ハリネズミは、他の動物から襲われると身を守るためにトゲを逆立てます。トゲが刺さると大変で、とても痛いと言います。でも慣れれば、トゲを立てることもなく、人間が触っても大丈夫なのです。多くのお客さんが、ハリネズミを手に乗せて楽しんでいました。ハリネズミでも慣れれば、人間と仲良くでき、可愛いのです。
 我が家には、50年飼っていてもしょっちゅうトゲを立てているのがいて、ハリネズミよりよほど扱いが難しいです。







2024/11/11 4:51:33|エッセイ
鯱(しゃち)
 鯱(しゃち)は、鯨の仲間で、獰猛な海の動物です。河口の鮭や海岸にいるアザラシを食べ、ときには自分より大きい鯨まで襲うこともあります。
 頭が良くて好奇心が強く、アザラシを襲うときには海にいながら陸上の様子を観察し、どうすれば上手に猟ができるかと作戦を練っているといいます。
 鯱の群が子供を連れてアザラシ猟をしているとき、アザラシの子供を捕まえました。そして、まるで水族館で芸をするときのようにアザラシの子供を宙に放り上げ、若い鯱の猟の訓練をします。放り上げられたアザラシの子供を見ていると、鯱は本当に残酷な動物だと思います。
 あるとき、アザラシを襲って満腹になった鯱が、沖にはぐれたアザラシの子供を陸まで連れてきて、丘に放して助けました。ずっと鯱の研究をしていた生物学者も、これをどう説明して良いかわからないと言います。
 鯱がアザラシの子供を一度助けたからといって、決して鯱は優しい動物とは言われません。飼い主さんがたまに優しいからと言って、本質的に優しいわけではないのです。







2024/11/06 4:22:24|エッセイ
出世の条件
 アフリカの乾燥の地ナミビアの砂漠に、以前人間が作った水場があります。
 ここに多くの象の群が水を飲むために順番にやって来ますが、それとは別に水場を仕切るオスの象が何頭かいました。そこにはボスがいましたが、いつしかボスの象の姿が見えなくなりました。
 研究者にプリンスと名付けられた雄の象がいて、水場のボスの座を狙いました。ところが、他にもライバルがいました。ボスの座を狙う若い象や、先代のボスの一番弟子、あるいはもっと年老いた象が現れます。
 プリンスは、力づくで攻撃して来る若い雄には力で戦いますが、力は弱くても年上の象には敬意を表します。プリンスは、そうした外交術で、見事にボスの地位を得たのでした。
 象の世界でも、年長者を敬わないと偉くなれないようです。若い人達にも、見習って欲しいものです。
 







2024/11/05 3:07:45|エッセイ
ドラゴンとバートン
 宮崎にいた頃、大分県の高崎山に行きました。高崎山には、A群、B群、C群の3つの猿の群がありました。それぞれ500頭から800頭くらいの規模です。
 B群のボスは、奇形で右手がなく、体も小さいドラゴンでした。群には、他に体も大きくて、力のあるオス猿がたくさんいるのですが、この群ではドラゴンがボスなのです。
 ドラゴンがボスになったのには、理由があります。餌を食べるのに夢中で迷子になった赤ちゃんを母親のところに連れて行ったり、仲間の喧嘩の仲裁をしたりと、気配りと思いやりで、群の面倒をよく見ました。そうした信頼から、彼は群のボスに祭り上げられたのでした。
 僕は、隊に帰ると、隊長を集めてこの話を紹介し、「猿のボスを見習うように」と言いました。
 ところが、その翌日のことです。新聞に、次のような記事がありました。
「平成5年9月2日、C群のボスが交替した。前のボスであるバートンは、A群のメス猿に横恋慕してちょっかいを出し、群の信用を失ってボスの座を追われた。」
 僕は、再度、隊長を集めて前言を撤回し、良い猿だけを見習うようにと言い直しました。







2024/11/03 3:14:58|エッセイ
犬の序列
 犬の祖先は狼で、狼は群で暮らしていました。群で狩りをし、群で闘います。そのためには群には序列が必要でした。リーダーであるボスが倒れたときには、次の序列にあるものが瞬時にリーダーの役を果たさなければ、群が生存できないからです。
 このDNAは、犬も引き継いでいます。子犬が数匹産まれたとき、子犬たちはじゃれ合って遊びますが、このときに子犬の序列が決まると言います。じゃれて遊んでいるとき、上になった方が、序列が上になり、そのまま生涯の序列が決まります。
 それは、そのまま人間と犬の関係にも当てはまるようで、人が仰向けになって犬を上にして遊んだりすると、犬は自分の方が偉いと思い込んで言うことをきかなくなると言います。上になることが、優位な立場を決めてしまうのです。
 僕は、飼い主さんとのときは上になるようにしていましたが、家の中の主導権は握れませんでした。飼い主さんは、犬のようには行かないようです。