男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/11/24 5:06:32|エッセイ
インコの選び方
 昔、ペットショップの人が言いました。
「インコを選ぶときは、たくさんいるインコの籠に、指を差し出してみるといいですよ。バタバタ暴れるのとか、全く無関心なのとか、差し出した手に興味を示すのとかがいます。興味を示すインコを選ぶと、懐きやすいし、言葉を喋ったりするようになります。暴れるのや、無関心なのは、将来とも懐きにくいです。」
 人間も同じです。少しも自分に関心を示さなかったり、粗暴な相手は、将来ともなじめないことが多く、結婚しても幸せな家庭を築くのは大変でしょう。だから僕は、独身の女性に会うと言います。
「気になる男性がいたら、まず顔の前に指を差し出してみなさい。そして、興味を示すようなら付き合いなさい。」
 僕は、若い頃これをしなかったので、インコで言えば暴れるタイプの女と結婚してしまいました。







2024/11/23 3:36:56|その他
はやぶさ
 今でこそ、ほとんどの会社や官庁で、給料は銀行振込みですが、僕が若い頃は現金支給でした。その頃は、どんな怖い奥さんでも、給料日くらい愛想が良くて、ささやかながらテーブルのおかずが一品多かったりしたものでした。
 銀行振込になってから、そんなことはなくなり、ひどい場合は亭主が家に帰っても、女房が先に給料をおろして、亭主だけ残して、家族で外食に行ったりします。振込みで、すっかり亭主の権威が失墜してしまったのです。
 はやぶさは、小型ながら鷲の仲間で勇敢な猛禽類です。高い崖の上に巣を作り、メスが卵を抱いて孵化させます。卵が孵化して雛鳥が生まれると、メスは巣で雛を守ります。
 オスが遠くまで、小鳥や魚などを捕りに行って巣の近くまで運んで来ると、空中でメスに渡し、直接雛に与えるのはメスです。人間が子供にご飯や小遣いを与えるのは母親であるのに似ていて、稼いでいる父親の存在は薄いのです。
 雛の食欲は、成長に合わせてどんどん旺盛になります。
 ある日、夕方近くになって、一日中働いたオスが疲れて巣の近くの枝に止まって休みました。すると、巣にいたメスが、飛んで来て、激しくオスを攻撃しました。もっと餌を獲って来いと催促するのです。オスは、仕方なさそうに、再び、餌を探すために夕暮れの空に飛んで行きました。
はやぶさも、人間も、男は大変です。







2024/11/22 5:11:46|エッセイ
刷り込み現象
 鳥類には、刷り込み現象といって、産まれて最初に見た動くものを親と思う性質があります。
 テレビなどで、小型飛行機などのすぐ傍を飛んでいる雁の映像を見ることがあります。これは、鳥の刷り込み現象を利用したもので、雁の雛が孵ったときに、最初に飛行機を見せ、飛行機を自分の親だと思わせることから始まるのです。
 子供の頃、家でチャボを飼っていました。オスとメスのつがいでした。メスが抱卵して何日かして、雛が孵ったとき、メスのお腹に手を入れて、孵ったばかりの雛を手に取ってやると、人間によく懐きます。ある雛は、遠くからでも名前を呼ぶと、走ってやって来るほど懐いていました。僕は、その雛を可愛がり、昆虫や柔らかい草などを与えていました。懐くと、本当にかわいいものです。
 僕が結婚したとき、飼い主さんは25歳でした。刷り込み現象を期待するには、かなり遅かったようで、数十年一緒にいても、未だに懐きません。







2024/11/21 4:16:58|エッセイ
パーソナルスペース
 動物には、パーソナルスペースがあります。
 サーカスの調教師が、ライオンやトラなどの猛獣を調教するとき、数メートルの距離を保ちます。それ以上近付くと調教師を襲うことがあり、逆に遠ざかると無視して、言うことを聞かなくなります。この距離がパーソナルスペースです。そしてこの距離は、お互いの信頼の度合いに応じて変化します。信頼し合っていれば近付いても平気になり、信頼がなければ遠くなってしまいます。
 男と女も同じで、他人同士が近付くと違和感を覚えて思わず逃げたくなりますが、恋人同士だと身体をぴったりとくっつけても平気です。
 しかし夫婦になるとこれはまた微妙で、若い頃はパーソナルスペースが狭くても平気ですが、長く一緒にいるとだんだん遠くなってしまいます。
 付かず離れず、パーソナルスペースを上手に保つことが、良好な夫婦関係を維持する秘訣のようです。
 それゆえ、僕は毎日のように山を歩き畑に行っているのです。







2024/11/20 6:54:09|エッセイ
ライオンとハイエナ
 我々は、しばしば事実の一部だけを見て物事を判断しがちですが、それが誤りであることがあります。
 ライオンもハイエナも、どちらもアフリカの草原に棲んでいる肉食の動物です。縄張りが一緒なので、いつも獲物をめぐる激しい争いをします。
 ライオンは百獣の王と言われ極めて勇敢な動物で、ハイエナは屍肉を漁る下等な動物であると思われていました。人間が、ライオンやハイエナを観察するとき、ライオンが食べ残した獲物をハイエナが漁っていたからです。
 ところが、よく観察してみると、どうもそうばかりではないようです。実際に猟をするのはハイエナで、シマウマやヌーなどの獲物を、見事なチームプレイで捕らえます。そして仲間で食べようとしたときにライオンがやって来て、横取りするケースがけっこう多いのです。ハイエナも、最初は戦いますが、結局ライオンに負けて、獲物を取られてしまうのです。そして満腹になったライオンが行ってしまった後で、残りの肉を食べるのです。人間は、その最後のところだけ見て、ハイエナはライオンの余り物を漁っていると思い込んでいたのです。
 これは動物の例ですが、人間にもあります。飼い主さんは、振り込まれた給料を素早く引き出して、子供達に小遣いを与えていました。子供達は、小遣いをくれるのは母親だと思っていたようですが、あれだって本当は僕が働いて得たお金なのです。