その日、自分はいつもの通り腰に手拭いをぶら下げて屋敷跡の畑に行って、新しい畝を作るために地面を掘っていた。瓦礫が多いのでツルハシを使うのだが、これがなかなか骨の折れる仕事だった。 大きくツルハシを地面に打ち付けたとき、何か固い物に刺さる感じがした。シャベルに持ち替えて掘って行くと、金属で囲われた1メートルの長さの木の箱が現れて来た。1時間ほどかけて掘り出して、開けてみると10個の30センチほどの箱が中にあった。時代映画で見たことがある千両箱の古い物だった。合計すれば1万両あることになる。 自分は、それを早速金に換えた。10億円ほどになったので、大型のクルーザーを借りることにした。聞きつけた人達が集まって来たが、多くは無視し、若い女性10人だけを招待して、日本一周のクルージングに出た。 その日から酒池肉林の日が始まった。1本10万円ほどのシャンペンやウィスキーなどとご馳走も買い込んで、日々大宴会である。そして夜になると、彼女達が交替で自分の寝室にやって来た。1回寝るごとに、彼女達のブラジャーに札束をねじ込んだ。その効果は抜群で、彼女達は自分を寝かさなかった。自分は、歳を忘れて彼女達の情熱に応じた。 1週間もすると、自分は体力に限界を感じるようになったが、それでも彼女達は許してくれなかった。昼夜常に彼女達は自分を取り巻いていた。 自分は言った。 「もう勘弁してくれ。一人にしてくれ。」 その時、枕元で大きな声が聞こえた。 「あんた、寝言で大きな悲鳴をあげながらいつまで寝ているの!早く起きないと、雑煮が冷めるわよ。」 見上げると、女房が怖い顔をしてこっちを見ていた。 正月2日に見る夢を初夢と言います。皆さんも良い初夢を見て、良い年をお過ごしください。 |