男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2026/11/06 14:03:03|男の手料理
平茸のバター炒め

 茶臼山に登るとき採って来た平茸をバターで炒めました。味付けは、バターと胡椒だけですが、シンプルでけっこう美味しかったです。







赤い糸・白い糸−42−
赤い糸・白い糸−42−

「おや、これはどうしたんだろう。白い糸が変な形で結べませんよ。」
「どうしました? 赤い糸は真っ直ぐですけどねえ。」
お互いに赤い糸と白い糸を持ち寄った佐賀の神様と、大分の神様が話し合っている。
「この佐賀の男の糸が、細く変形しているんですよ。」
「どうしたのでしょう。ちょっとタグを見てみましょう。」
そう言って、佐賀の神様はタグを確認した。
「あっ、こりゃあいけない。年収が”不安定”とある。これじゃあ、結婚しても食べて行けないよ。」
 その頃、地上では・・・・・

 ここは福岡のある町、三郎は瑞江と飲み屋街の片隅の小さなアパートで同棲をしていた。
 三郎は佐賀から出て来て、大学卒業後一時期福岡でサラリーマンをしていたが、学生時代からの小説が書きたいという夢が忘れられなかった。いろいろな雑誌などに投稿していた。瑞江は、同じ会社のOLだったが、そんな三郎の夢を追いかける姿に憧れて同棲を始めた。同棲を始めて3年目、とうとう三郎は会社を辞めた。会社を辞めるときには、瑞江も賛成した。
 やっと夢が叶った三郎は、小説を書くことに必死になった。書いては出版社に持って行ったが、編集者はちょっと目を通しただけですぐに原稿を返した。「うちではちょっと扱いかねますので、他を当られたらいかがでしょう。」と言った。 
新聞社も含めていくつか回ったが、返事は皆同じであった。アマチュアとしてはそれなりの出来でも、プロの小説家となると甘くはなかった。たちまち生活が苦しくなった。瑞江は会社勤めを続けていたのだが、収入は少ない。二人で食べて行くのがやっとである。僅かばかりあった貯金も、たちまち底をついた。
 それまで優しかった瑞江が、次第に愚痴をこぼすようになった。
 洋服が買いたいけど買えないとか、夏の暑いときなどエアコンを欲しがったがそれさえも買えないなどとしきりにこぼしている。親の許しを得ないで同棲していることから、親に経済的支援を求めることもできない。三郎が小説に行き詰っているときに、そんな愚痴を聞かされるのはたまらなかった。必然的に喧嘩になる。そして三郎は酒を飲むようになっていた。
 三郎は元々酒が強い方ではなかった。缶ビールを1本も飲めば酔っ払う程度であったが、飲むに従って強くなって行った。小説が売れないことと、瑞江の愚痴や小言で酒量が増えて行った。そんな三郎に、瑞江は次第に愛想をつかすようになった。
 この日も仕事から帰って来ると、三郎が言った。
「おい、酒はないのか?」
「だって、朝はまだウィスキーが残っていたでしょう。」
「あんなのちょっとしかなかったよ。」
「だって、給料日前なのよ。お金があると思ってるの?」
「そんなことを言っても、酒を飲まないとアイデアも浮かんで来ないんだ。買って来いよ。」
「お金が無いと言ってるでしょう。」
「馬鹿野郎!買って来いと言ったら買って来い!」
こんな調子で喧嘩が始まり、口をきかない日が続く。
三郎は、手元にあるものを質屋に持って行っては安酒を買って来て飲んだ。
 そんな三郎に愛想をつかして瑞江がアパートを出て行ったのはそれからしばらくしてのことだった。
 その頃、神様達は・・・・・

「やっぱり無理でしたねえ。」
「そうですね、今の世の中はお金がなければ生活して行けないですものね。」
「この不景気、三郎のようでなくても、失業者とかが多いから大変ですよね。」
「そうですねえ、結婚しないだけでなく、できない人も多くなりそうですね。」
「これって政治の貧困でしょうか?」
「政治の責任もあるけど、真面目に働こうとしない者もいるのでしょうね。」
「そうですねえ、だんだん人間が弱くなっているような気がするのですが、いかがでしょう?」
「僕も、そう思います。景気の良い時代に育った人は、ちょっとした逆境に弱くなっていますよ。」
「そうは言っても、結婚してくれる人間がいないことにはこっちも生活が大変です。ボーナスも減ったんじゃ、子供にお土産のひとつも買って帰れなくなってしまう。」
「さあ、こうしてもいられません。もう少しで今月も終り、頑張らなくては。」
 そんな話をしていた神様達は、また持ち場に戻って行った。
「秋田さん、こちらは25歳OL、二人姉妹の妹、早く白い糸をお願いします。」
「はいはい、新潟さん。これはいかがでしょう。28歳のサラリーマン、年収は350万円、これなら良いでしょう。」
「よっしゃ、結んじゃいましょう。」
 今まで、いろいろなトラブルのあった事例を紹介して来たが、多くはこんな風に順調に結ばれている。ただ「○○君と、△△さんは家族や友達にも祝福され、幸せな結婚をした。」というような順調な話は読む方も面白くないので、問題のある事例を紹介して来ただけである。
 神無月も月末になると、神様達もノルマに追われる。順調な話がどんどん結ばれて次々と幸せなカップルが誕生して行っている。
           −続く−







2026/11/05 20:08:55|エッセイ
効果てき面
 昨日の夜、空腹に耐えかねてラーメンを作って食べました。夜や寝る前の食事は、大きく成長するために極めて効果的です。
 昨日の夕方の体重は74.4Kgでしたが、今日の夕方に測ると76.2Kgありました。たった一日で1.8Kgも増えています。大きく成長しようと食べた夜食の効果はてき面でした。
 お相撲さんは、体重をつけるために寝る前に食べると言います。
 人間的に大きく成長したいと願う人には、夜食を食べることをお勧めします。







赤い糸・白い糸−41−
赤い糸・白い糸−41−

 健治は、父親の前にいた。
「父さん、僕、家を出て自分で暮らすことにするよ。」
「どういうことだ。」
「僕達の結婚に反対なら仕方がない。仕事も辞めて東京に出て、他の仕事をするつもりなんだ。幸い、学生時代の同級生で同じような仕事をしているのがいて、一緒にやらないかと言ってくれているんだ。」
「お前、俺を脅かすつもりか。」
「僕は、本気さ。今なら、まだ何とかなる。」
「俺は、あの娘との結婚は許さんからな。」
「いいよ、僕は僕の道を行くから!」
 そう言うと、健治は父親の部屋を出て行った。
「お父さん、私、家を出ます。」
沙織は、父親の前で言った。
「家を出るって、どうするんだ。」
「健治さんと暮らします。」
「なに、あの男か!」
「彼は良い人です。お父さんの思っているような人ではないわ。」
「いい男かどうかは知らんが、結城の息子だってことが気に入らんのだ。」
「わかりました。私は、私の道を歩みます。」
そう言って、父親の前から下がった。
 健治は、あらかじめ探しておいた隣町のアパートに行き、沙織を迎えた。
 急なことなので家財道具なども僅かしかない。沙織はアパートから会社に通い、健治はアルバイトを探してコンビニで働いた。二人は幸せだった。
 隣町のことなのでわからない筈はないのだが、双方の親からは何の連絡もなかった。半年が過ぎ、1年が過ぎる頃には、家財道具もだんだん増えてきた。
 そんなある日、健治の母親が突然訪ねて来た。応対に出た沙織は「アッ!」と言ったが、すぐに部屋に導き入れた。
「あなた、沙織さんね。」
「はい。」
「今は、幸せ?」
「はい。」
「そう。実は、主人が頑固で困っているの。あなたのお父さんとのことは十分知っているでしょう。多分、あなたのお父さんも同じだと思うの。そこであなたのお母さんとお話したいのよ。男の頑固には付き合い切れないわ。女同士で話してみたいのだけど、あなたから連絡は取れる?」
「はい、大丈夫です。」
「じゃあ、お願い。ところで健治は今どうしているの?」
「アルバイトで仕事に行っています。夕方には帰って来ますけど。」
「じゃあ、よろしく伝えて。お母さんが来られる日がわかったら教えて。場所は、ここで良いわ。」
「はい。」
言うことだけ言うと、健治の母親は帰って行った。
 1週間後、健治の母親と沙織の母親がアパートで挨拶を交わした後で話し合っていた。
「ねえ、二人がここまで想い合っているのに、うちの主人が頑固で困っていますの。」
「宅もですの。もういい加減にして欲しいと思うのですけど、私から言うと余計に依怙地になるんですのよ。」
「男って、しようがないですわねえ。」
「良い方法はないものでしょうか。」
「私達から言っても駄目でしょうから、どなたかのお力を借りるしかありませんわね。」
「どなたがいいでしょう?」
「組合長はいかがでしょう。この仕事をしていれば、組合長の言うことをきかない人はいませんわ。」
「そうですね、じゃあ、私から組合長の奥さんを通じてお願いしてみますわ。」
 二人の結婚の話がまとまったのは、それからひと月後のことであった。そして沙織が妊娠していることがわかり、その3ヶ月後には結婚式を挙げた。
              −続く−







2026/11/04 23:33:29|エッセイ
そこに山があるから
 イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、「なぜエヴェレストに登るのか」と聞かれたとき、「そこにあるからだ。(Because it’s there.)」と答えました。これが日本では、「なぜ山に登るのか」と聞かれたとき、「そこに山があるからだ」というように使われています。

 では、なぜ僕が毎日のように茶臼山に登るのか・・・
1 タダで運動ができる
 足腰の衰えを少しでも遅らせるためには身体を動かすことが必要ですが、スポーツジムに行けばお金がかかりますが、茶臼山は無料です。
2 友達ができる
 山で出会えばみんな挨拶を交わします。Nさん父娘や愛犬の竜王との出会いは田舎生活をすっかり楽しいものにしてくれましたし、今のテニスグループに入ったのも山での出会いが元でした。
3 山の恵みがある
 春にはわらびやコシアブラなどの山菜、秋には栗やアケビ、ムベなどの木の実、また木耳(きくらげ)や平茸などの山の恵みを提供してくれます。
4 本を読める場所がある
 夏には木陰、冬には日溜りのベンチで本を読みます。けっこう癒される時間です。
5 女房の小言から逃げられる
 説明は不要でしょう。

 以上、皆さんも山を楽しんでください。