男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2023/06/24 3:47:32|エッセイ
髪の毛の掃除
 方面隊司令官を勤め、宮崎で単身赴任をしたことがある先輩が言いました。
「官舎に女性が来た時には、必ずと言ってよいほど髪の毛が落ちるが、女房が来る前にちゃんと掃除しておかなければならない。そのためには、掃除機で吸いとるのだが、それだけではダメだ。掃除機の中のゴミを捨てる必要がある。それでもまだ不十分で、もう一度掃除機をかけて中を髪の毛の入っていないゴミの状態にしておかなければならないんだ。」
 さすが偉くなる先輩、仕事のみならず、日々の生活でも細心の注意を払っていたのです。
 なお、僕は官舎に女性を連れ込んだことはありませんので申し添えます。







2023/06/23 4:23:35|エッセイ
崩れた信頼関係
 僕は、寝言をいう癖があって、特に日本酒を飲んだときがひどいようです。若い頃は、真面目な寝言が多く、仕事のことなども言っていたようですが、これは飼い主さんの証言によるもので、自分では確認のしようがありません。
 ある日、テレビのコマーシャルに釣られたのと、いつも飲み歩いている穴埋めにと、飼い主さんにダイヤの指輪を買いました。そのことで夫婦の関係は、極めてうまく行っていました。
 基地の盆踊り大会があった日のこと、飼い主さんが単身先にやって来ました。僕は、お客さんを相手に午後からかなり飲んでいたし、飼い主さんもご機嫌でした。
 その後も、飼い主さんを連れて町に飲みに出掛け、二次会、三次会と飲み歩き、家に帰って来たときには、ヘベレケでした。それでも、その晩は静かに寝ました。
 翌朝のことです。目が覚めると、飼い主さんが怒っています。僕は、なぜ怒っているのか訳がわかりません。聞いてみると、床に入ったらすぐに飼い主さんを捕まえて、「君、今日は泊まって行かないか。」と、しつこく口説いたというのです。「あんたは、いつもあんなことを言っているのか」と、取りつく島もありません。
 お金と努力を注ぎ込んで作り上げた信頼関係も、たった一言の寝言で脆くも崩れ去ったのでした。
 信頼は、築くには長い年月と努力が必要ですが、崩れるのは一瞬です。







2023/06/22 18:28:13|茶臼山
ヌートリア

 昨日のこと、茶臼山から下りていたら、雨の中を歩いて来る生き物がいました。姿かたちはネズミみたいですが、大きさはウサギほどあり、僕は初めて見る動物です。
 調べてみたらヌートリアのようです。特定外来生物とあったので、これは特ダネとばかりに、写真を持って勇躍市役所に行きました。
 写真を見せたら、係の人が言いました。
「これはこの辺に多いんですよ。沢や水辺に棲んでいますが、臆病なのでめったに人前に姿を見せることはありません。お入り用なら、捕獲用の罠の貸し出しも出来ます。」
 僕は、罠はお断りして、早々に市役所を引き上げて来ました。
 ヌートリアって、僕に似て控え目でおとなしい生き物なのですね。








2023/06/22 18:09:27|茶臼山
茶臼山530日目

 僕の茶臼山千日回峰行530日目の今日は、B2ルートから登りました。
 雨上がりの山頂、蝶々の乱舞する中で本を読んでいたら、賑やかな老人グループが僕の座っている周りを取り囲んだので、早々に引き揚げて来ました。
 今日も山の恵みの木耳(きくらげ)を採って来ました。雨上がりは、木耳が大きく繁殖します。







2023/06/22 6:13:53|エッセイ
椎葉村
 初秋のまだ夏の太陽が威張っている頃のある日、宮崎県北部にある椎葉村に行きました。海岸の日向(ひゅうが)市から約60キロ山の方に入ったところにあって、途中の道幅は狭く、車で2時間近くもかかります。椎葉村の家並みは、山あいの狭いところに密集しており、長い間よくもこんなところで生活していたものだと感心させられます。
 源平合戦の壇の浦で破れた平家は、西へ西へと逃れて行き、日向の国に来てからは、更に九州山地の奥に向かって逃避行を続けました。
 その中に平清盛の直系である鶴富姫がいました。鎌倉幕府は、弓の名人那須の与一に平家追討を命じますが、与一が病気のため弟の那須大八郎が討伐に出掛けます。長い月日をかけて椎葉の村に辿り着いた大八郎は、彼等に叛意がないことを知り、やがて村を治めるようになります。その間に、大八郎と鶴富姫は恋に落ち、やがて鶴富姫は懐妊しますが、非情にも、そのとき幕府は大八郎に帰還を命じます。涙ながらに大八郎は鶴富姫を残して、村を後にしました。
 やがて、鶴富姫は女児を産み、その娘の嫁ぎ先の家がずっと椎葉の村を治めました。村人達は、このことに感激し、姓を皆、那須と椎葉に改めたといいます。
 せっかくの単身赴任、僕もこのような恋がしたかったです。