男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2023/06/29 4:47:07|エッセイ
奥さんを褒めるに限る
 高鍋町の居酒屋「華家」に行ったときのことです。店に入ると、既に4人の男客が飲んでいました。どうやら酒造メーカーの人達らしく、一人はOBで元会長、その他は総務部長と若い人2人です。久し振りにやって来た元会長の歓迎会のようです。
 お酒が入ると、元会長のお説教が始まりました。怖い顔をしてお説教が続きます。どうやら、飲むと説教癖があるようです。
 3人は、しばらく黙って聞いていましたが、話が切れたとき総務部長が言いました。
「その昔、会長のお宅に呼ばれたことがありましたが、奥さんの料理がとても美味しかったのを思い出します。奥さんは、料理上手だし、きれいだし、とても上品な方ですよねえ。」
 それを聞いた会長さん、今までの真面目な顔が途端にほころんで、「いや〜、そんなことはないよ。」と言いながら、すっかりご機嫌になりました。さすがは総務部長、見事に会長のツボを心得ているようでした。
 相手の機嫌を良くするには、奥さんを褒めるに限るようです。







2023/06/28 8:45:44|エッセイ
お前に言われたくない
 地方の町で浮気や不倫でもしようものなら、すぐに噂になってしまいます。人の目を引くからです。女性と一緒に歩いただけでも、噂になりかねないのです。
 ある日曜日、飼い主さんがやって来たので、町をドライブしました。すると、翌日H曹長が言いました。
「群司令、昨日は変な女を乗せて走っていたでしょう。」
確かに化粧は厚いし、いかにも変な女です。
 しかし、僕は言いました。
「確かにあれは変な女だが、俺の女房だ。お前に、変な女などと言われたくない。」
 自分ではいろいろ書いていても、他人に自分の女房を悪くは言われたくないものです。







2023/06/27 4:27:30|エッセイ
「釣りはいらん!」
 宮崎は、物価の安いところです。全国を100としたときの、宮崎の物価指数は当時93くらいで、全般的に物価が安いのですが、特に安いのが家と、酒とゴルフでした。
 単身赴任の僕にとって、酒とゴルフが安いのは、大変ありがたいことでした。なにしろ、東京の半分から、3分の1の値段なので、実質は小遣いが2〜3倍あるのと同じです。
 居酒屋「隼」に行ったときです。
 僕は、一人で飲んでいましたが、その日は女性もいなかったので早々と帰ることにして、僕は勘定を聞きました。
「艦長、いくらだ。」
「ヘイッ、300円です。」
 僕は、おもむろに5百円玉をカウンターに放り出して言いました。
「釣りは、いらん!」
 ところが、僕が店を出ると、艦長の奥さんの順ちゃんがお釣りの2百円を持って追い掛けて来ました。どうやら、2百円で恩に着せられてはたまらないと思ったようです。
 いずれにせよ、僕が行く店はそのくらい安いところでした。そんな宮崎での生活が、今、本当に懐かしいです。







2023/06/26 7:25:52|季節の花と写真
凌霄花
 凌霄花(のうぜんかずら)が、元気よく咲いていました。







2023/06/26 4:55:18|その他
艦長と副官
 居酒屋「隼」は、夫婦でやっている店です。マスターは、自分のことを艦長と呼び、奥さんのことを副官と呼んでいます。
 昔から軍艦では艦長は一番偉い人であり、副官は偉い人の世話をするのが任務で、いわば秘書です。
 確かに、「隼」の艦長は怖い顔をしていて、いかにも偉そうに見えます。町内にある南九州大学の応援団長も、この艦長には日頃世話になっていることもあって頭が上がりません。消防団長をしたり、ボーイスカウトの面倒を見たりでなかなか忙しい人です。
 一方、副官の方は加藤治子に似た美人で、とてもつつましやかで優しそうで、いつも微笑みを浮かべています。
 艦長は、客の前では威張っています。「女房なんか、俺の意のままに動いている」というようなことを平気で言うし、客に対しても威張っています。でもそれは、副官が聞いていないときだけで、副官がいるときは、猫なで声で「順ちゃん」なんて呼んでいます。
 その昔、艦長と副官が喧嘩して、副官が20キロ離れた実家に帰ってしまいました。すると艦長は、一生懸命自転車で迎えに行ったと言います。また夫婦喧嘩で物を投げるときも、ちゃんと順ちゃんに当たらないように投げると言います。
 顔も怖いし、人前ではあんなに威張っている艦長ですが、どうも副官の前では形無しのようです。
 夫婦のことは、本当にわかりません。