≪小江戸川越のぶらり散歩(写心紀行)≫

私は小江戸川越市街地の北のはずれで生まれ, 以来ず〜とそこに住んでいる超高齢者です。
 
2020/06/22 10:15:57|その他
奴名主とお鷹の話(川越菅間地区の昔話し)
川越在の菅間村に織右衛門という代々名主の豪者がいた。
彼の家は、赤門と呼ばれた、村でも格式のあった旧家で、丁まげから、奴名主と呼ばれていた。ある日の夕方に、この村に突然、鷹匠の一隊が入り込んで来た。この日はどうしたことか、鷹匠のお鷹の具合が悪く、逸れ放されて姿をくらましてしまった。
ここにあわてふためいた鷹匠は、人足連を叱りつけながら、あたりくまなく走り回って捜索したが、鷹の行方はわからず大騒ぎとなった。
 一方、話変わって村はずれで子供達が遊んでいると、夕闇の中に小鳩ぐらいの鳥がいるのを目ざとく見つけて、面白半分に誰かが小石を拾って投げつけた。たちまち二〜三人で誰彼なしに石を投げつけるうちに、子供のなげた小石がみごとに鳥の頭に命中して、鳥は路上に死んでしまった。子供達がよくよく、そばでみると、普通の鳥ではなく、それが鷹であることに気付いて、今さらに驚き、日頃鷹匠の恐ろしさを知っている子供達は散り散りに家に逃げ帰ってしまった。
一方、躍起となって鷹の行方を探し求めていた一行は、路傍に転死している鷹を見つけて、大騒ぎとなり、たちまち鷹匠連に報告したので、それっと全隊が押し寄せたが、肝心のお鷹の絶命のあとで、その死因が判然としないで血相変えて、名主の織右衛門の家に引揚げた。
 鷹一羽でも公儀を笠に、人の命を絶ってしまうという封建時代のこととて、名主はすぐ村人の迷惑を助けようと思った。ここに直ちにいきり立つ鷹匠達も、次第によっては、自分達にもくる災難だと気付いて、すべてを名主に一任と決した。
 ここで奴名主は大声で「お鷹さまがご病気だ」とたちまちに言い出した。「お鷹さまが急病で床についたから、即刻に川越城から御典医を派遣されたい」と言って、鷹匠にむかい「後のことは万事、私にお任せしていただきたい。決して迷惑かけません」と断言した。鷹匠達も名主の当意即妙の胸三寸の中を読んで、その意を察し、彼に従った。そこで武士達を急ぎ使者に立て、お鷹の見舞医を連れ立ててくれるよう手紙を持参した。
 一方、奴名主は早速家人に命じて、静かに白の上蒲団と小枕を整えて鷹を上座に寝かせていた。やがて城中より御典医が到着し、その容態を検診しようと座するや、直ちに奴名主はにじり寄って、「お鷹さま、急病につき種々介抱しましたが、療養の効なく、天命か人命及ばず遂に落命しまして」と黙礼した。御典医はこの意中を汲みとりて「御丁寧なるお取り扱いに感服した」と言ったので、並んでいたお鷹匠達までほっと安心した。鷹匠もその後、威張らなくなった。(川越の伝説より)
 
 







2020/06/21 11:26:37|その他
半夏生
名前の由来は、半夏生の頃に花が咲くからとする説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」と呼ばれたのが「半夏生」になったとする説などがあります。また、古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれています。

 








2020/06/21 11:21:51|その他
アジサイ







2020/06/21 10:57:11|その他
こむそう塚(上戸民話)
こむそう塚
 名細上戸の日枝神社の鳥居の前には土饅頭がありましたが、これを「こむそう塚」といっておりました。
 むかし、日枝神社の前を通りかかった虚無僧と修験者が些細なことでけんかになり、真剣勝負することになりました。お互い同じくらいの力量で、にらみ合ったまま、動かなくなりました。ちょうど、その時、屑掃きに来ていた村の人たちが遠巻きに見ていましたが、その中の誰かが「おすね!」といいました。その勢いで、修験者が虚無僧の足を一気に足を払いました。運悪く両足をきられた虚無僧は、死んでしまいました。
 それからしばらくたった9月13日のこと、修験者が毎年行っている十三夜のお祭りをしていますと、虚無僧の身内の者が敵討ちにあらわれ、修験者の後ろから切りつけました。
 こんなことがあってからは、日枝神社では、十三夜のお祭りは行わないようになったということです。(川越の伝説より)
 







2020/06/21 9:51:40|その他
修験者ときつね(民話)
修験者とキツネ
 昔のお話です。上戸の日枝神社の裏あたりは鬱蒼とした昼なお暗いところで人を化かすキツネがたくさんいたそうです。ある日のこと一人の修験者が、森の中を通りかかりました。すると、木の根元でキツネが「こっくりこっくり」と昼寝をしていました。修験者は面白がって「わあ!たいへんだ。猟師がきたぞ!」と大声で言って、小石をぽいっとぶつけました。キツネはびっくり仰天し、一目散に逃げだしました。修験者は得意そうに笑いました。
 その日の夜のこと、修験者の家に頬かむりの男がやってきまして、「あなたのお仲間が的場の方で急病になって倒れています。すぐ来てください」といいますので、修験者はすぐに出かけました。頬かむりの男は足が速く、「お〜い 待ってくれ」と修験者が言いますが、なかなか追いつけません、ちゃんとついていかなければ、仲間のところに行けない、と思いますので必死にあるきますが、どうしても追いつけません。とうとう東の空が白みはじめました。さすがの修験者も疲れましたので「ちょっと休もう」と腰を下ろしました。あたりをよく見渡しますと、なんと、そこは昼間通った日枝神社の森の中だったのです。昼間のキツネが怒って仕返しをしたということでした。(川越の民話より)