くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/04/19 8:39:16|きのこ
フランス料理に使われるアミガサタケ
フランスではアミガサタケ(網笠茸)をモレル又はモリーヌとよばれトップ級の食用キノコです。春に発生して土と同じような色(写真3と4)で頭部は円錐形で網目状の窪みがあり、中は空洞で奇妙な形をしています。図のように半分(図1)に切り、その中に肉をつめて料理しても美味です。
図1は昨年私が教えたので、今年、川越の友人が採集したもの。図3は北本の草原でイチョウの枯葉がありました。ここのところの雨量で、これからもかなり桜の樹下に発生します。







2008/04/16 6:28:00|植物
多摩森林公園のサトザクラ(里桜)系
昨日、JR高雄駅傍の森林総合研究所の多摩森林公園に行ってきました。ここは各地の著名なサクラの遺伝子を保存するために設立されました。
 サクラが約250種・1700本が植えられてます。左上写真のサクラはヤエベニシダレ、その他は遅咲きのサトザクラ(里桜)系です。
大きく分けると紅色のサクラ・純白のサクラ・緑や黄色のサクラ・大輪のサクラ(右上の写真)・匂いのあるサクラ・上を向いて咲くサクラ・二度咲くサクラ等があります。
昨日は平日とは思えないほどの大勢の人でした。







2008/04/14 16:26:07|植物
和紙の原料「ミツマタ(三椏)」

>外国産が国産より強靭で元株が消えないばかりか、確実に増えています。
 必ずしも言えません弱いものもたくさんあります。
 クマガイソウのようなラン科植物は発芽に必要な栄養分(胚乳)のない無胚乳種子です。バイオでの繁殖も困難で、地下茎の繁殖しかないのです。日本産は市、県の指定天然記念物になってます。そのうち報告します。

ミツマタ(三椏)はその名のとおり、枝が3つに分かれ、繊維が短いので木目が細かい光沢のある和紙になります。コウゾは繊維が長く太くて丈夫な和紙になります。このミツマタは京都に行った時、友人から一枝を貰い挿し木したものです。ミツマタはジンチョウゲ科の仲間、コウゾは落葉高木のクワ科です。







2008/04/13 8:23:38|植物
クマガイソウ
和名の由来
クマガイソウは「熊谷草」の意味で源平合戦に出てくる熊谷直実(くまがいなおざね)が平敦盛(たいらのあつもり)を討ち取った時、熊谷直実が背負った母衣(ほろ)に花の袋状の唇弁が似ているのでこの名前がついた。40年前に台湾産のものを購入して以来、株も殖え毎年開花しています。ラン科アツモリソウ属(Cypripedium)です。







2008/04/12 9:42:25|町並み
世界遺産暫定の富岡製糸場
歴史の教科書に掲載されている殖産興業のための官営工場です。その施設が明治5年当時のままの姿で残っています。富岡は「古都鎌倉」「平泉の文化遺産」「彦根城」等の同じように日本の世界遺産暫定リストに載っています。製糸場と言えば「女工哀史」のことを思いだしますが、この工場はフランス人たちによって建設されたので日曜日は休日、学校もあり、当時としては贅沢な「風呂」もあったのでかなり恵まれた労働環境にあった。