救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
2023/09/03 12:20:00|ニュース
第47回 憩の園 しんぼくバザー開催

◆47º. Bazar Beneficente do Ikoi-no-Sono 

去る8月19・20日に、憩の園では第47回「しんぼくバザー」が開催されました。今年は、先祖を供養する伝統行事「燈籠流し」が園内の池で初めて披露され、僧侶による盆供養も執り行われました。

サンパウロのリベルダージ(liberdade)には、国外最大の鳥居がありますが、憩の園にも鳥居が建立されています。ご来場の皆様に神聖な雰囲気を感じていただくとともに日本の文化を伝える役目を果たしています。

※憩の園在日協事務局掲示板の写真をご高覧下さい


◆南米バザー開催のお知らせ

昨年は新型コロナの感染拡大状況に鑑み中止になりました「ラティノアメリカーノ チャリティーバザー」ですが、今年は開催を予定しております。
在日協力会も出店予定ですので、是非ご都合がよろしければご来場下さいませ。詳細は改めて当HPにてご案内させていただきます。


【第47回しんぼくバザー ポスター】







残暑お見舞い 〜ウクライナに和平を〜
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演した映画「ひまわり」は、第二次世界大戦により引き裂かれた男女の悲恋を描いた不朽の名作です。
「ひまわり」が公開されたのは53年前の1970年ですので、昭和時代の古い映画になりますが、昨年のウクライナ侵攻以降、再上映は全国に広がり注目されました。
この「ひまわり」に映し出される広大なひまわり畑は、ウクライナで撮影されたものだそうです。
*参考:在ウクライナ日本国大使館(☜click)

ウクライナの国花 ひまわり も、一日も早く元の生活に戻ることを望んでいます。
ウクライナの人々が、心穏やかに過ごせる日が訪れることを願うばかりです。




 







2023/07/09 22:02:00|その他
Festa Junina(フェスタジュニーナ)

日本列島は梅雨真っただ中で、蒸し暑い日が続いていますが、南半球のブラジルの季節は秋から冬に変わる頃です。この時期、ブラジル各地はFesta Junina(フェスタジュニーナ)という6月祭(収穫祭)で盛り上がります。リオのカーニバルと並ぶブラジルの風物詩です。

フェスタジュニーナは、16〜17世紀頃にポルトガルからブラジルへ持ち込まれて始まったようですが、もともとはヨーロッパ各地の豊穣を祈願する祭りが源流です。ブラジルでは、それが冬至や収穫、そして6月24日の聖ジョアン・バチスタの日を祝う感謝祭になりました(Festa de São João:聖ジョアン・バチスタの祭り)。

憩の園でも、フェスタジュニーナは恒例の行事の一つで、今年は6月11日に開催されました。このお祭りでの服装は、男性は野良着にハット、女性は三つ編みとワンピースに帽子の田舎者スタイルが定番です。
伝統的なトウモロコシを使った食べ物(パモーニャ)をはじめ美味しい料理が用意され、多くの楽しい催し物が行われ賑わいました。
また、開催中には、在日協からの支援金の贈呈が行われましたことを報告いたします。







2023/06/12 19:11:00|ニュース
Festival Solidário(日系団体フェスティバル)
サンパウロの日系福祉4団体によるフェスティバルが、5月7日に日本カントリークラブの主催で開催されました。
フェスティバルでは、さまざまな音楽アトラクションや日本文化芸能を紹介する催し物が披露され、日本食の屋台では多くの人が列を作りました。

ブラジルの日系社会は、最初の移民船「笠戸丸」がサントス港に到着した1908年から始まり、100年以上の歴史があります。
過酷な就労環境の中、日本人同士で結束し、勤勉さと誠実さでブラジル国内で確固たる地位を築いてきた日系人同士のつながりは、今なおとても強いものがあります。

☆日系福祉4団体
【憩の園(高齢者福祉施設)】http://ikoinosono.org.br
【希望の家(障がい児施設)】http://www.kibonoie.org.br
【子供の園(障がい児施設)】http://www.kodomonosono.org.br
【日伯援護協会(医療と福祉)】http://www.enkyo.org.br








ー 子供移民 ー 大浦文雄(大浦 玄 編著)より

半世紀もの長きにわたり、救済会「憩の園」理事、顧問として園の運営にご尽力され、2020年12月7日に永眠された大浦 文雄 氏は、ブラジル日系社会のために多くの功績を残されました。

写真の『子供移民・大浦文雄・農村に生きる或る準二世の軌跡 大浦玄編著』(2011年)には、大浦氏の救済会における活動やスザノ福博村における文化運動の歴史、そして両親や家族、子供への深い愛情と尊敬の思いが綴られています。

スザノ福博村にある大浦邸には、パウ・ブラジルの巨木があります。大浦氏が4人のお子様に対して、たとえどこへ飛び立ったとしても、いつでも帰って来れる故郷のシンボルとして、1961年に植えられたものです。

大浦氏の功績は、このパウ・ブラジルに咲く花のように、いつまでも色褪せることはないでしょう。