救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
新型コロナウイルス(COVID-19)の甚大な影響

世界中の人々の生活を一変させた新型コロナウイルス。
日本では全国で緊急事態宣言が解除されましたが、感染のリスクは依然残っており、安心できない日はしばらく続きそうです。

ブラジルの状況はかなり深刻で、感染拡大の勢いは衰える兆しが見えず、6/6時点で感染者数614,941人、死者数は34,021人に上っています。この死者数は世界で3番目に多く、亡くなられた方の25%がサンパウロに集中しています。

「救済会 憩の園」(所在地:サンパウロ)には、67名の高齢者の方がいらっしゃいましたが、可能な方はご家族宅での隔離をお願いしました。ただし、自宅でお世話をしたくとも難しい方も40名弱いらっしゃいます。現在、施設では、その方々を守るために、衛生面への細心の注意を払い、訪問者の制限をするなどして、懸命に対応しています。
このような中で、物資や資金支援をしていただいた皆様に深く感謝を申し上げます。

憩の園は、新型コロナの影響によるイベントの中止、寄付金の減少などで経営危機に直面しています。日本からの支援を続けている私たち在日協力会でも、参加予定でしたバザーなどの中止が相次ぐなど、今年度は計画通りの支援が厳しくなってまいりました。

どうか皆様、趣旨ご賛同の上、何卒ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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こどもの日
今日5月5日は「こどもの日」です。

緊急事態宣言の延長で、辛抱の日が続くことになりましたが、
日本各地では五月人形が飾られたり、こいのぼりが揚げられて、
”STAY HOME”で賑わっていることと思います。
写真は、以前にも紹介しました憩の園で元気に泳ぐ こいのぼり です。

「端午の節句」の こどもの日。
この端午の節句の風習は、奈良時代に
中国から伝わり発展しました。

「端午」とは、5月の最初の午(うま)の日のことを指します。
「午(ご)」という文字の音と「五」の語呂合わせから、
5月5日が端午の節句として定着したと言われています。

さて、こどもの日が、5月5日に制定されたのは戦後まもない昭和23年です。
その趣旨は
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する
とあります。

趣旨に「母に感謝」が含まれていることは、あまり知られていないかもしれません。
今年の「母の日」は5月10日ですが、今日もしっかり感謝の気持ちを伝えなければなりません(^^)

http://www.facebook.com/ikoinosono/videos/1832895680103842/







日本の象徴  桜
世中にたえて桜のなかりせば 春のこころはのどけからまし
(在原業平)


古来より様々な名歌に詠まれ、日本人に愛されてきた桜。
今年は例年より早く満開を迎えましたが、新型コロナウイルスの猛威により、
ゆっくり花見を楽しむことができませんでした。

以前にもこのブログで紹介しましたが、南半球のブラジルでは秋に桜の満開を迎えます。
まもなく日本においても緊急事態宣言の発令があるようです。
秋に憩の園の桜が開花する頃には、世界に心からの笑顔が戻っていることを願ってやみません。

憩の園へマスクや消毒液などのご寄付をいただきありがとうございました。

 







今日は楽しいひな祭り
女の子の健やかな成長を祈る日本の伝統行事「ひな祭り」。
地球の裏側、ブラジル サンパウロの憩の園でも、ひな祭りは毎年行われます。

ひな祭りに欠かせない食べ物には、「ちらし寿司」「はまぐりのお吸い物」「ひなあられ」「菱餅」などがあり、それぞれに意味や由来が存在します。
憩の園では、写真のように「パン」と「梨」でお祝いですが、意味や由来があるかは定かではありません(笑)
しかし、日本の伝統行事を大切にし、次代へつなごうとする心は同じだと思います。


 







JICAの研修員国内受入事業
JICA(Japan International Cooperation Agency:国際協力機構)は、日本から海外へ人材を派遣するだけでなく、国内への研修員受入も事業として行っています。
昨年11月、この制度を利用して、憩の園のベテラン理学療法士が、高齢者ケアの研修に参加しました。今月の事務局掲示板では、来日した際の写真を紹介しています。
(事務局掲示板「事務局だより」写真ご参照)
南米でも人口の高齢化対策が大きな課題となっています。
日本で学んだことを活かしていただきたいと思います。

<研修概要>

  • 派遣期間:2019年11月4日〜12月5日
  • JICA横浜で10日間研修し、その後長野県佐久市に移動
    再び横浜に戻り、研修の総仕上げ
  • 研修先:佐久学園佐久大学 看護学部看護科
  • 研修生
    ブラジルから4名…理学療法士、医師、看護師、言語療法士
    アルゼンチンから1名…作業療法