【質問】息子は、中学2年生になります。 学校の部活動で軟式野球をやり、
ピッチャー(右投げ)をやらせてもらっています。
1年生の時には、1年生大会でピッチャーで4番を打っていました。(県大会出場)
球もそこそこ速く、どちらかと言えばコントロールとキレで勝負していました。
ところが、今年の2月頃から、コーチにフォームを直され現在に至っていますが、
フォームを変え始めてから、ストライクが入らず練習試合でも 1回も持たず降板し
最近では、ブルペンでピッチング練習をするだけで試合にも出ていません。
(ブルペンでもストライクが入らない)
息子に色々話しを聞くのですが、 『新しいフォームは今一しっくりこなくて自信も無い』 と言って最近では、キャッチボールからコントロールも悪くなっているようです。
フォームは、1年生のときには、どちらかと言うとアーム投げっぽく 右の腕が背中の方まで入り込んでいるようでした。 2月頃からコーチに、西武の涌井のようなフォーム
(息子いわく)を指導されているようです。
又、ヒップファーストを言われそれを意識しすぎるあまりコントロールも乱れるようです。 (インハイへの抜け球か、アウトコースへのワンバウンドが主のようですが・・・) どのようにしたらコントロール(主にインハイ抜け球)がよくなっていくのでしょうか? 又、ヒップファーストにこだわる必要があるのでしょうか?
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■ ヒップファーストにこだわるべきか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私はヒップファーストにこだわる必要はないと考えています。
ヒップファーストを意識し過ぎるあまり、上半身が後方に傾きすぎた状態で踏み出すため、 腕を振るときに体(腕)が起きてこず、腕を下げた状態で 投げざるを得ないということもあります。 また体が後方に傾くキャッチャーミットが見にくかったりもします。
ですので行きすぎたヒップファーストになるのであれば、こだわる必要はないと考えています。 涌井投手の投げ方は好きな投手の一人です。 涌井投手の良いところは、上半身の形がほぼ真っすぐに保たれた状態で踏み出した後に踏み出した足に 体重がきれいにスライド(体重移動)できていることにあります。 体重移動の時間がとても長いことでキレとコントロールが保たれています。 11年シーズンはあまり結果がでませんが、見ていると体重移動の時間が良いときとは比べ物にならないほど短くなっています。 涌井投手を意識して投げるのであれば、上半身を真っすぐに保ちながら、 踏み出す足をお尻よりも先に前に踏み出します。 そして踏み出した膝が軽くスクワットするようなイメージで曲がるように体重を乗せてあげることを意識してみてください。 上半身は腕を振るまで真っすぐな状態を保つことも合わせて意識してみてください。 ヒップファースト自体が悪いというのではなく、ヒップファーストを意識して 良い結果が出る選手とそうでない選手がいます。 ヒップファーストを意識してしっくりこない、力が入りにくいと感じる場合、 それはヒップファーストが自分には合わないということになります。 ヒップファーストを意識しなければ、コントロールもスピードも良くならないということではありませんので、 自分に適したフォームにするためにも一度試してみてください。