山下清さんの美術館を出て近くに諏訪湖があったので 湖畔で遅いランチを取り、散歩したり、スワンを漕いだりて過ごし さて、帰ろうとICに向う途中、偶然看板を見つけ行ってみる事になりました。
看板に従い進んでいくと諏訪神社の目の前に到着し、車を停め、そこにある観光地図で確認すると それは諏訪神社横の小道を行き、神社の裏手の山の中にあることが分かりました。
石仏までの道は、鋪装されていない昔からの小道で 高い木々が連なり、日陰でひんやりしていて、道の横には小川が流れていました。 夕日が落ちかけていたので「山深くにあるようだったら引き返そう…」と思い脚を進めていたら 目の前に小山に囲まれた米畑が広がり、それらを見守るようにどすんといらっしゃいました。
石仏さまは、おむすびのような自然岩のてっぺんにお顔がちまっとのっていて 頭と体の比率も不思議だし、お顔も体の形も神秘的。 しかも結構デカイです。
この石仏、最近、みのさんが「首が伸びる石仏」と紹介して有名になったらしいけど 一昔前は、岡本太郎が「こんな面白いものは見た事がない!」と絶賛し世に広まったらしいです。
太郎さんじゃないけど「うわーなんだこりゃ!」と叫んでしまいました。 他にも見学の方々がチラホラいたけど、みんな「へー!」「はー!」と漏らしていました。
石仏は柵も囲いも無いので、雨ざらしの触りたい放題で みんな体を撫でたり抱きついたりしていました。 私も石仏に抱きついてみたら、一日中日を浴びていたらしくポカポカしていて あまりにいい感じにポカポカなので「石仏さま〜」とポヤ〜ンとしてしまいました。
この石仏さまは「万治三年」と彫られていることから 「万治の石仏」と呼ばれるようになったそうなのですが 作者や何のために造られたかは全く不明らしいです。
伝説によると、諏訪大社の鳥居を造るとき、この岩を刻んで鳥居にしようとノミを入れた途端 岩から血が噴き出し、「これは精霊の宿る岩だ」とこの岩に阿弥陀如来を祭ったとか。。。
素朴で不思議で、どすんとして威厳があるのにとても愛らしい石仏でした。 |