私は、驚いた。これから8人の相手をしろと言っているのである。 「まずは、私からお願いします。」 豊子はそう言うと、私が有無を言う暇も与えないようにして、手を引いて寝室の方へ引っ張って行った。私は、どうなることかと思いながら、引っ張られるままにベッドに上がった。 豊子は、自分から先に服を脱ぐと私を迎えるように両手を差し出した。そしてどうしたものかと思って逡巡している私に抱きついてキスをした。豊子の豊かな体に、次第に私もその気になって、愛撫を加え始めた。 私と豊子が愛し合っている間、みんなは飲みながらお喋りをしていた。それでも豊子が喜びで大きな声を上げると、加世子がやって来て、「ねえ、早くしてよ。私、我慢できないわ。」と言う。 私が急かされるままに早々と終わると、豊子の代わりに既に洋服を脱いで下着姿になっていた加世子がベッドに上がって来た。 しばらくすると、今度は利佐子がやって来て、待っている。そして加世子を追いやるようにしてベッドに上がって来る。その後、のぞみ、ひとみとやって来ては、私に挑んで来る。そのあたりまで来ると、私の体力も限界になっていた。どう頑張っても、役に立たなくなって来ている。ひとみを相手に頑張っているとき、章子、美希、めぐみが一緒にやって来て言った。 「先生、頑張ってよ。私達、まだ3人残っているのよ。3人だけ残すなんていけないわ。絶対に私達まで頑張ってよ。」 そう言って、私の背中を押したり、肝心な部分を撫でたりする。 私は、頑張るのだが、一向に肝心な部分は言うことをきかなくなっている。最後にはうなされていたようである。
「あんた、一体どうしたの。こんなにうなされて!悪い夢でも見たの。」 その声に目を覚ますと、女房が怪冴な顔で、夢から覚めてきょとんとしている私の顔を覗き込んでいた。
-終り- |