男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
CATEGORY:小説「花畑の夢」

2011/10/06 0:06:30|小説「花畑の夢」
花畑の夢-18-(最終回)
  私は、驚いた。これから8人の相手をしろと言っているのである。
「まずは、私からお願いします。」
豊子はそう言うと、私が有無を言う暇も与えないようにして、手を引いて寝室の方へ引っ張って行った。私は、どうなることかと思いながら、引っ張られるままにベッドに上がった。
豊子は、自分から先に服を脱ぐと私を迎えるように両手を差し出した。そしてどうしたものかと思って逡巡している私に抱きついてキスをした。豊子の豊かな体に、次第に私もその気になって、愛撫を加え始めた。
私と豊子が愛し合っている間、みんなは飲みながらお喋りをしていた。それでも豊子が喜びで大きな声を上げると、加世子がやって来て、「ねえ、早くしてよ。私、我慢できないわ。」と言う。
私が急かされるままに早々と終わると、豊子の代わりに既に洋服を脱いで下着姿になっていた加世子がベッドに上がって来た。
しばらくすると、今度は利佐子がやって来て、待っている。そして加世子を追いやるようにしてベッドに上がって来る。その後、のぞみ、ひとみとやって来ては、私に挑んで来る。そのあたりまで来ると、私の体力も限界になっていた。どう頑張っても、役に立たなくなって来ている。ひとみを相手に頑張っているとき、章子、美希、めぐみが一緒にやって来て言った。
「先生、頑張ってよ。私達、まだ3人残っているのよ。3人だけ残すなんていけないわ。絶対に私達まで頑張ってよ。」
そう言って、私の背中を押したり、肝心な部分を撫でたりする。
私は、頑張るのだが、一向に肝心な部分は言うことをきかなくなっている。最後にはうなされていたようである。

  「あんた、一体どうしたの。こんなにうなされて!悪い夢でも見たの。」
その声に目を覚ますと、女房が怪冴な顔で、夢から覚めてきょとんとしている私の顔を覗き込んでいた。

                                     -終り-






2011/10/05 4:42:47|小説「花畑の夢」
花畑の夢-17-
  約束の時間にホテルに行くと、一番若いめぐみがロビーで持っていて、私を部屋に案内した。さすがに金持ちの家の女性ばかりである。部屋は広く、寝室が二つもある立派なものだった。大きな居間には、テーブルが置かれて9人分の椅子も用意されていた。
  最初にワインの栓がが開けられ、乾杯となった。豊子が、「先生、何か一言お願いします。」と言い、私はにわかスピーチを始めた。
「みなさん、卒業おめでとう。みんな素直で、素晴らしい生徒でした。これで、みんな立派な花嫁になる資格があると思います。人間、何事も大事なのは、相手に尽くそうという真心ですが、それだけでは十分ではありません。その真心を相手に伝える技術というか、テクニックが必要です。そのためには、自分を素直に表現することです。みなさんは、この学校で茶道も学んだと思いますが、お茶の心が大事です。お茶で、茶碗を回して出すのは、相手に美しい模様を見て貰うための親切ですよね。飲むときに回転させるのは、そんな模様の美しいところを汚さないためですね。その行為をさりげなくする。親切を押し売りしないのが、お茶の心だと思います。セックスも同じです。何事も、相手を思いやりながら、自然に振る舞うことが大事なのです。でも、皆さんはそのことをすっかりマスターしてしまいました。今後は、素晴らしい旦那さんを見つけて、幸せな結婚生活を送って下さい。今日は、本当におめでとう。またありがとう。」
  それからしばし歓談になった。みんな嬉しそうに飲んだり食べたりしている。私に対する感謝の言葉も多かった。
そのとき、豊子が言った。
「先生、私達は今日はまだ生徒なのですね。ということは、今日まではまだ教えて貰う資格がありますよね。これから、私達一人一人を教えて頂きたいのです。」

                                                  -続く-








2011/10/04 14:17:58|小説「花畑の夢」
花畑の夢-16-
  卒業式が近づいて来たある日、処女ののぞみとひとみがやって来た。
「ねえ先生、私達にも教えて下さい。他の人達が言っていたわ。先生のテクニックって、すごいって。だから教えて貰わなければ損だとも言っていたわ。」
「でもね、男にとって女の処女性ってけっこう大事だと思っている人もいるんだ。だから大事にしなくっちゃあね。」
「そんなのいいの。私達だけ処女のままで結婚するって、不公平だわ。結婚したら、そんなに遊び歩く訳にもいかないでしょう。今のうちしか、勉強できないことになってしまうわ。
だからお願いです。私達にも教えて下さい。」
  彼女達の情熱に負け、私は根負けするように頷いた。
私は、まず美希をベッドに上げた。章子は横に立って見ている。
今までに愛撫までは繰り返し教えていたから、そこまでの手順は順調だった。いよいよ美希が感じ始めたところで、私は美希とひとつになった。入る瞬間、美希はしかめ顔をしたが、十分潤っていたので比較的スムースにひとつになることができた。私は、優しく、ゆっくりと動いた。痛そうだった美希も、次第に快感を覚えているようである。
  私が果てると、今度は章子の番である。章子も、美希と同じようにして私と結ばれた。
  そして、いよいよ卒業日がやって来た。専門学校であるから、あまり大袈裟な式ではない。生徒と先生だけの簡単な式である。式が終わった後で、豊子が私のところにやって来て言った。
「先生、私達、先生の謝恩会をしたいんです。今晩、空いているでしょうか。」
私は、卒業式が終わってからしばらくは暇だったので、空いていると答えた。
「じゃあ、ホテルの部屋を予約してあるんです。そこにルーム・サービスで飲み物、食べ物は取りますので、7時にお出で下さい。」
それだけ言うと、豊子は嬉しそうに笑顔で帰って行った。

                                        -続く-






2011/10/03 19:26:30|小説「花畑の夢」
花畑の夢-15-
  一方、実習の方は相手の男が未経験の場合、経験豊かな場合等々、いろいろなバリエーションの下、私がその役割をしながら進められて行った。その場合、私がするのはあくまでも、愛撫までで体で結ばれることはなかった。
  ある日の夕方のことである。授業が終わって、私が一人教室に残っていると、章子と美希がやって来た。
「先生、私達にも課外授業をして下さい。あの人達だけなんて不公平ですわ。それに私達もいろいろと経験を積んでおきたいんです。」
私は、疲れていたし、一瞬どうしようかと思ったが、自分でも教師であることを意識したのか、自然に言った。
「わかりました。今で良ければ、僕も時間はありますよ。」
「じゃあ、お願いします。ねえ、いいわよね、美希。」
「ええ、私達、一緒にお願いします。」
そう言うと、二人でさっさと洋服を脱いで行く。
私も下着だけになり、ベッドの上に上がった。
「さあ、おいで。どっちから先にしよう。」
「いっしょでいいですわ。見ているだけなんて、我慢できませんから。」
そう言うと、二人いっしょにベッドに上がって来た。
私は、章子と美希を交互に愛撫した。
彼女達も、私を愛撫した。私が章子を愛撫しているときは美希が、美希を愛撫しているときは章子が私を愛撫した。
二人いっしょということもあって、私も興奮していたし、彼女達も刺激を受けているようだった。比較的早めに私達は、興奮の極地に来ていた。
「ねえ、今日は途中は嫌よ。最後まで行ってね。」
そう言うと、章子が私に休を開いた。私は、避妊具を着けると章子に覆い彼さって行った。
なるべく時間を引き延ばしながら、私は章子を責めていた。強く、弱く、そしてまた強くと、章子を攻撃する。章子は、我慢できないように昇り詰めて行った。それに合わせるように、
私も果てる。章子との交渉が終わると、今度は美希の番である。萎えている私を奮い立たせようと章子が愛撫を加える。しばらくすると、すぐに私も元気になった。そして今度は美希
に覆い彼さって行った。

                                    -続く-






2011/10/01 0:52:28|小説「花畑の夢」
花畑の夢-14-
  次は、離婚した加世子の番である。
彼女には、喜びの表現に仕方、男を奮い立たせるテクニックを教えなければならない。そのためには、まず彼女に女の本当の喜びを教える必要がある。私は、まず加世子の全身を時間をかけて愛撫した。最初は、ぎこちなかった彼女も、唇、舌、指などを使っての私の執拗な愛撫で次第に感じ始めている。最後には、あえぎ声を出すようになってきた。私は、これで半分成功したと思った。私は、言った。
「それでいいんだよ。自分の体に感じたことを、素直に体や声で表現するんだ。そうすれば、男は自分のしたことで女が感じたのかどうかわかる。何事もいっしょだけど、努力しても反応がないとやり甲斐がないでしょう。男が一生懸命喜ばせようと思っても、喜んでくれないとがっかりするんだ。」
  次に、私は仰向けになって言った。
「さあ、今度は僕を喜ばせるんだ。僕が君にしたことの、逆をすればいいんだ。ただ、男と女の違いは性感帯にある。そこだけ気を付けてね。男の性感帯については、授業で教えたよね。女は、人によって感じ方は違うけど、耳や乳房など身体のあちこちに性感帯がある。性器にしたって、クリトリスでより感じる人もいればヴァギナで感じる人もいる。しかし、男の場合は、性行為でないと感じない人が多い。ただ欲情をもよおすには観念的なことが必要なんだ。だからポルノのビデオや雑誌を見たりするんだよ。それに着る物や下着も工夫した方が良いんだ。視覚から欲情を覚えることもあるからね。」
  加世子は、私の体におそるおそる触ってきた。私は、加世子の手を取るようにして男の喜ばせ方を教えた。最初はぎこちなかった加世子も、時間とともに自然に振る舞えるようになった。
  最後に課外授業の残っていたのは、人妻の豊子である。
彼女のセックスが下手なことから、夫も夫婦間のセックスヘの興味を失ったようである。かと言って、セックスが嫌いな訳ではない。私が、授業で教えたときには十分感じていたし、もっとせがむような仕草もした。私は、加代子に言ったのと同じことを言い、更に続けた。
「いいね、男と女はお互いに労りながらセックスをすることが大事なんだよ。相手がいかにすれば喜ぶか、それを研究する必要がある。自分中心に物事を考えては駄目なんだよ。」
そう言いながら、私は豊子を愛撫した。豊子は、すぐに喜びの声を上げたが、自分では何もしようとしない。
「そこなんだよ。自分で喜ぶだけでは駄目だ。このとき男が何を感じているか考えるんだ。僕が愛撫の手を休めたときは、君は僕を感じさせるようにするんだ。」
彼女は頷いて、私の指示に従った。
加世子も最初はぎこちなかったのだが、徐々に私の教えに従うようになった。そして課外授業が終る頃には、大きな悦びの声をあげていた。深夜の教室の別室だったのだが、声が外に漏れるのではないかと心配するほどだった。
  これで一通りの課外授業は終った。

                                      -続く-






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