男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/06/10 4:50:14|エッセイ
裁き
 かなり昔のことになりますが、アメリカで夫婦喧嘩の末に妻に暴力をふるった男性への裁判があり、その判決が下されました。
 訴訟の原因は、夫が妻の誕生日を忘れたことから夫婦喧嘩になり、妻を殴ったことでした。これに対して、裁判長の下した判決は、次の通りでした。
「被告(夫)は、拘留から釈放後ただちに花束を買って妻のもとに行き、正装してレッド・ロブスターに連れて行くこと、更にその後妻と一緒にボーリングに行くべし。」
勿論、裁判長は妻の要望を聞いてから下した判決でした。
 何でも訴訟になってしまうアメリカですが、ちょっと微笑ましい裁判のニュースでした。







2025/06/08 5:59:05|エッセイ
男の友情
 人生において、友達は大事です。友達によって人生が大きく変わることさえあります。
 同期生のF君とは長い付き合いです。若い頃、初任地が一緒でしたし、お互いの結婚式の披露宴の司会をし合った、深い友情で結ばれた仲です。
 ある日、彼と一緒に飲みに行くことになりました。彼は奥さんのところに、帰りが遅くなる旨の電話をしていました。僕は、彼の日頃の言動から奥さんに信用して貰えないのではと思い、彼から受話器を取り上げて言いました。
「奥さん、僕がついているから大丈夫です。ご主人に決して変なことはさせませんから。」
 次に僕が飼い主さんのところに電話をしていると、同じように彼が受話器を取り上げて言いました。
「奥さん、僕がついているから大丈夫です。ご主人に決して変なことはさせませんから。」
かくして彼も僕も、美しい友情で共に助け合い、安心して飲みに行きました。
 しかし家に帰ったとき、飼い主さんが言いました。
「ふん、あんた達何をしていたんだか。Fさんがわざわざあんなことを言うなんて、余計に怪しいわ。」
 助け合う友達も、選ぶ必要があるようです。







2025/06/07 5:26:02|エッセイ
女が男を選ぶ基準
 多くの動物はメスが交尾相手のオスを選びますが、選ぶ基準には大きく分けて次の3つがあると思います。
 ひとつは力の強さです。けっこう多くの生き物のオスは、メスをめぐって争います。ときとして命を失うこともあります。そして力が強くて生き残った者にメスは交尾の権利を与えます。
 ふたつ目は、容姿です。孔雀などに見られるように、美しいオスほどたくさんの交尾のチャンスがあります。
3つ目は、財産、すなわち縄張りの広さです。小鳥のオスの多くは、高い木のてっぺんで囀(さえず)り、自分の縄張りの広さを主張してメスを誘います。
 人間も生き物のDNAを引き継いでいます。女性達は、生き物と同じように、マッチョや社会的地位で選ぶ者あり、容姿で選ぶ者あり、財産で選ぶ者ありです。中には、それら全部を求める女性もいますが、この辺が人間と動物の違いでしょうか。







2025/06/06 4:30:19|エッセイ
おっぱいの力
 乳母は、母親に代わって赤ちゃんに乳をあげる女性のことを言います。乳が出ないお母さんに代わることもあれば、金持ちや高貴な家では乳母を雇うのが習わしになっているところもありました。
 高貴な家で乳母になった女性は、時として絶大な権力を握ることがあります。枕草子にも、今までは同僚で召使いだった女性が、乳母になった途端に威張り散らして仲間を顎で使うようになったなどと書かれていますし、徳川家光の乳母だった春日の局は、幕府政治をも動かす権力を手にしました。おっぱいの力は、そのくらい絶大なのです。
 我が家の乳母は、亭主にちょっとおっぱいをしゃぶらせただけで、今では完全に家庭内の権力を掌握しています。







2025/06/05 4:26:37|エッセイ
あげまん
 随分昔のことになりますが、宮本信子主演の映画「あげまん」がありました。「あげまん」とは、隠語でセックスをすると男を出世させる女のことです。その逆が、さげまんです。
 最近、いろいろな女性についての話を聞き、あるいは歴史上の女性を振り返ってみると、確かに男を出世させるタイプの女性と男の出世を妨げるタイプの女性がいるような気がします。
 男を出世させるタイプにも、2通りあると思います。
 ひとつは、男に優しく接し、男をその気にさせて仕事に没頭させるタイプで、もうひとつは男につらく当たって仕事に追い立てるタイプの女性です。
 ソクラテスは、妻のクサンチッペが悪妻であるがゆえに、歴史に名を残す哲学者になりました。それゆえ、クサンチッペは悪妻であっても、あげまんなのです。
 一方、歴史上、国を滅ぼさせた女もたくさんいました。クレオパトラや楊貴妃などは、その美しさゆえに男を惑わせ、結果として国を滅ぼすことになりました。こういうのは、さげまんです。でも、さげまんは、傾国の美人と言われるように、大抵が美人です。
 そういう風に考えると、我が飼い主さんもあげまんなのかも知れません。







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