川越の人物誌女性偏に「小谷野ひめ」という人の偉業が掲載されている。 この方は三味線を弾き、唄をうたいながら門付けをする盲目の人(瞽女)のひとりと言われています。この方の名前が出てくるのは、安比奈新田と柏原を流れる戸加川に架設された石橋に「享保3年・武州柏原小谷野ひめ建」と刻まれていたことに由来します。雪深い東北などから、数人でこの地にやってきたのであろうといわれています。瞽女さんはたいてい4〜5人でやってくるが「ある時入間川沿いの道を歩いていて安比奈の水久保あたりの細い木橋を渡りかけ、誤って落ちて亡くなったという。これを哀れんだ村人は、残された瞽女さんの暮らしを支え、瞽女さんは門付けをしながら、橋架け替えの資金を蓄え、かくして村人と瞽女さんの間に橋という共通の目標が生まれ、石の橋を架け、それ以後、この橋を「ごぜ橋」というようになったということです。 川越を彩る女性群像の中で、異郷のこの地で献身と博愛の架け橋を見ることができることは素晴らしい功績であると思います。270余年も昔のことであるという。 今ここは昭和35年にコンクリートの橋に架け替えられていますが、付近の人たちはいまもなお「ごぜ橋」と呼んでいるということです。 この伝説は柏原では聞かれないということで、安比奈に住んでいて、後に柏原に移ったのではないかともいわれています。 |