くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
CATEGORY:植物

2010/09/04 1:01:37|植物
マメ科の「甘草」
>美味しい葡萄は食べてきましたか
まだ時期が早すぎると葡萄栽培農家が言ってました(左下)。
最初、カンゾウをユリ科のノカンゾウの仲間と思っていましたか、この植物を見て、まったく別なマメ科の「甘草」であることが分かりました(左上)。今、日本では年間数千トンが輸入されています。このうち食品の2/3が甘味料として使われ、残り1/3が薬用にされています。薬用の成分は、根や根茎(上中央)に含まれるグリチルリチンです。
旧高野家(前日記載)ではこの甘草栽培により、明治5年まで免税特典を受けていました。ここの受付係りの話によると、花が咲かないといってました(上右)。明日は休み。






2010/08/28 3:30:48|植物
葉緑素ない蘭科植物「ツチアケビ」
この植物はMさんが見つけたツチアケビで、落葉樹内や笹の中に生える無葉生の腐生蘭。この植物の根がナラタケ(きのこ)の菌糸と繋がって共生しています。また、ツチアケビの種子は無胚乳(発芽時の栄養分がない)種子。自力で発芽できませんので、発芽には蘭菌の世話になります。生育するにも葉緑素がないので、栄養分をナラタケからもらうそうです。実の形がアケビに似ており、地面から直接生えてくるように見えるから、土アケビの名が付きました。上右は実と種子。






2010/08/08 7:18:31|植物
蓼科のアオスズラン(エゾスズラン)の花
例年、宿泊する茅野市の保養所に宿泊しました。なんとそこにラン科植物がありました。最初ハマカキランと思いましたが、調べたらアオスズラン(エゾスズラン)でした。これは亜高山帯の林内に生えて、花期は7-8月、緑色系の花を多数総状につけます。
エゾスズランとハマカキランは,非常に良く似ています。しかし,生育場所が異なるので別種とされています。ハマカキランは海岸のマツ林の中に稀に発生します。葉はエゾスズランより円形に近い。花期6-7月、淡緑色の花を多数やや下向きに咲かせます。
明日休み






2010/07/01 2:02:06|植物
本州最北端
「津軽・下北2代半島めぐり」3日間(6/27-29日)に参加しました。「はやて」に乗り、大宮から2時間で盛岡。そこからバスが長かった。
最初に見学したのは、下北半島随一の大パノラマで「釜臥山(かまふせやま)」でした。上中央の写真はそこから見た陸奥湾。その山は、下北半島中央部に位置する恐山山地の最高峰で標高879m。ここには自衛隊のレーダー基地がありました。
三途の川に架かる太鼓橋(左下)がこの世とあの境目。人は亡くなると冥土に行くために 三途の川を渡るという。悪人にはこれが針の山に見え、善人だけが渡れるとされています。






2010/06/16 3:18:51|植物
ガクアジサイの飾り花(装飾花)と両性花

ガクアジサイは別名ハマアジサイ、ガクソウ、ガクバナとも呼ばれています。まわりに並ぶ、飾り花(装飾花)を額縁にみたてたものです。この飾り花はめしべが退化したもので、花でないので実を結びません(上から三番目)。
中央の小さな花の集まり(両性花)が花で実を結びます(一番下)。
原産地は伊豆半島の海岸、三浦半島湘南海岸、房総半島海岸、伊豆七島などに自生します。葉は大型で厚く、光沢がある海浜性アジサイです。従って、ヤマアジサイ、エゾアジサイなどと比べると、格段に乾燥に強く、性質は丈夫で、全国どこでも栽培されます。
ガクアジサイの花は年によって花の色が変わるそうです。たとえば、前年は青紫であったのが、翌年は白みがかった紫色になることもあります。
アジサイはガクアジサイからでた栽培変種で、ユキノシタ科の落葉低木です。
アジサイという名は本来、青い花か集まって咲く意味と思われます。アジサイは古くはアヅサといいましたが、アツは集まることでサは藍色のことを言ったからです(牧野富太郎植物記より)。
アジサイの花は酸性土壌に植えると青紫が強くなり、アルカリ土壌に植えると赤系が強くでます。








[ 1 - 5 件 / 129 件中 ] NEXT >>