チューケン行政人通信

地方公務員の知られざる日常と本音! そして「男女共同参画」を自分の言葉で語ります。 ※このブログの筆者はある地方公共団体の職員ですが、感想、意見にあたる部分はすべて筆者個人のものであり、所属団体としての見解を示すものではありません。
 
ミニエッセイ on 年賀状

 2000年以降、私が実際に年賀状に載せて出したミニエッセイ(コラム?)です。

2017年元日 ドラマ『逃げ恥』から。男:籍を入れていないということは、責任を負っていないということになりますね…結婚して責任を負うのは男だけ? :結婚すれば給料を払わずに、私をタダで使えるから合理的。それは、「好きの搾取」です。好きならば、愛があれば、何だってできるだろうって。そんなことでいいんでしょうか…結婚後は「ありがとうの搾取」にもご注意。:夫も妻も共同経営責任者…共同とは「対等に関わる」ことなり。

2016年元日 お前を嫁にもらうという その日本語にふと驚いた/かなりオカシイ話じゃないか お前は俺の持ち物か/もらう人いりゃ あげる人いる/お前の持ち主 元々誰だ/物には持ち主の 名札を付ける/だから名字が 変わるのか/忘れてくれるな 今の日本のきまりじゃ/どちらかの名に統一するが/どちらもエラくは ないってことを/96〜7%の 今の日本の夫婦は/夫の名字に統一するが/男がエラくは ないってことを(つづく)

2015年元日 50年後に総人口1億人だって?/そのためには女性1人あたりの出生人数を、今の1.43人から、25年後には2.07人にしなければならないんだって/そんなの個人の自由だろ/仕事のために子どもをあきらめる人もいる/思いどおりに産めて働けるのが本当だろう/産んだ人が働きにくいのなら、余計にチャンスを与えればいい/女だから働きにくい、男だから休みにくい世の中なんて生きにくい/ところで、何で1億人なんだ?

2014年元日 わしらは、国家のない国に生まれたかったのう(井伏鱒二『黒い雨』)。国家は、国民を守るのではなかったか。守る・守られるという関係では、守られる者は守る者に意見できない。戦争をすると言われれば、従うしかない。守ってやるから言うことを聞け!となるのは、学校のいじめグループも同じ。夫婦や恋人同士なら、DVになる。弱者は強者に守られてしまう。国家は独裁にならず、子どもたちは群れず、家には大黒柱を立てないこと。

2013年元日 人類は、体の特徴から大まかに男と女に分かれる。例えば大概の男は、大概の女よりも腕力が強い。そこで男は仕事、女は家事と役割を決めれば、大概の人は能力に見合う…これは人類の古い知恵であり慣行である。しかしそれでは、大概の人とは違う能力を持つ人が不幸だ。性別ではなく、個々の能力や希望で役割を決めれば、万人が幸福になる。答えは出ているが、愛着ある慣行といかにして訣別するか。新しい知恵の絞りどころだ。

2012年元日 日本の民法は夫婦別姓を認めない。旧姓を名乗る権利は夫婦の一方にしかなく、「夫婦が同等の権利を有する」と定めた憲法に反するが、民法改正の道は長い。反対の理由は「伝統」と「家族の一体感」。伝統なるものは、理に適わぬと判っても修正が難しい。別姓という新型夫婦の出現で心配しているのは、「国民の一体感」の方か。夫婦平等ならば同姓でも別姓でもよいはずだが、「どっちもあり」というのが、この国の人達は苦手なのだ。

2011年元日  プロ野球の最年長選手である工藤公康投手と私には、同い年という以外にもう一つ共通点がある。昨年、16年ぶりに「古巣」へ復帰した。彼は埼玉西武ライオンズ、私は市役所に。彼がダイエー、巨人、横浜と渡り歩くタイミングで、私は公民館、図書館、女性センターに在籍した。復帰1年目が終わり、彼には惜しくも戦力外通告。厳しい世界だ。一方、私の仕事はどうだったろう。少なくとも彼を見習って、老け込むのだけはよそう。

 2010年元日  制度を改める時、我々役人は「常識」と「時代」をよく理由にする。常識が崩れた、時代が来たなどと言う。夫婦同姓という、現在の婚姻制度を支えている「常識」とは何か。制度に苦しむ人たちは、とうの昔から存在したのではないか。長年、常識の点検を避けてきた怠慢にやっと気がついた。それを「時代の変化」と呼んでいないか。時代とは「来る」ものではない。常識の正体を見極め、制度に反映する。時代とはそうして「作る」ものである。

2009年元日  初夢…日本一短い男女共同参画推進条例。第1条「性別に関する不要な区別(=性差別)をしない」、第2条「他人に性差別をさせない、または継承させない」、第3条「性差別があったら公表できる」。これしかないので、人々は何が性差別か解らず、恐ろしくなって懸命に勉強した。我々担当者は解説書を増刷した。無関心な人たちも、第3条によって気づかされた。その結果、「日本一効き目のある条例」と呼ばれるようになった…

2008年元日  小鳥の中にはわたしより、速く走れるものがいる。人の中にはすずよりも、きれいに歌うものがいる。小鳥と、小鳥と、それから小鳥、みんなちがって、みんないい。人と、人と、それから人、みんなちがって、みんないい。 女の中には ある男より、仕事がすきな人がいる。男の中には ある女より、家事がとくいな人がいる。女と、女と、それから女、みんなちがって、みんないい。男と、男と、それから男、みんなちがって、みんなアリ!

2007年元日  レストランがあった。伝統の味を守り、メニューも変わらないのに、年々客が減っている。店主は悩んだ。人々の好みに料理を合わせるべきか。第一、メニューというものは、客の意見で決めるものなのか。「そんなものはレストランじゃない!」料理を教わった師匠の声が聞こえてきそうだ。この店主は、「自分は何を作りたかったのか?」に立ち返ればよい。それを貫くも捨てるも自由だ。しかし世の中には、そうもいかない業界がある。

2006年元日  昭和50年代、私の町では乳幼児を持つ親たちが各地域で「文庫活動」を展開した。それが図書館分室の開設や、中央図書館の「貸出冊数日本一」につながった。待てよ? 最初から図書館は町の中心に一つあったのだ。高い評価を受ける図書館活動も、弱者に冷たい交通の不便さが生んだものだとしたら…この町の人たちは、不利な環境を打開する力を持っていた。そうなる前に、市民自らが公共のあり方を決める仕組みが望まれる。

2005年元日  育児休業をした私は、「男なのに何で」と聞かれた。言い訳をしなければならないのは面倒だが、「何で不思議に思うの?」と問い返すことで議論が始められる。人は、その生き方を否定されないまでも、疑問視されるだけで束縛感を覚える。「何で」に始まる議論が尽くされ、もはや誰も「何で」と言わなくなった時、私たちの社会は完全に、ジェンダーの束縛から自由になる。

2004年元日  大量の落ち葉を袋に収めるには、熊手で粗方(あらかた)かき寄せ、竹箒で残りを掃き取り、塵取(ちりとり)ですくって、こぼれた分は小さな箒で集める。熊手が道筋をつけ、竹箒が状況を劇的に変える。塵取が成果を見せるが、小箒が無ければ事は終わらない。人間の能力も多種多様だ。互いの長所を認めて利用し、短所を責めずに補い合ってこそ、組織は機能する。

2003年元日  第2子のための育児休業が、あと1か月で終わる。 わずか1年の間、夫婦の一方が仕事、他方が育児という役割分担を続けただけで、お互いの事情が見えにくくなった。世の「片働き」夫婦はこんな状況の中で、相手の課題を理解し、共感し、妥当に干渉し合い、正当に要求し合い、対等な人間関係を保とうとしているのか。 「共稼ぎは育児の放棄」と言う人もいるが、一人が一日中面倒を見る「専業育児」と、時間は短いが両親が育児に関わり課題を共有する「共稼ぎ・共育て」の生活…夫婦が2人である意味は、どちらにあるのだろう。

 2002年元日  法にかない、理にかない、情にかなうまちづくり。法、理、情の3つは並び立ちにくいのか。三方一両損ではなく、「理と情とにかなう法づくり」を目指したい。理と情とを法に反映させるには、理とは何かを確認し、市民共通の情を見つけだす作業が必要。これを議論という。議論の主体は市民。市民は様々な団体活動の中で、目的達成のため必要に迫られて、議論する力を磨いていく。 講座や事業、施設提供や日常の相談を通じて団体活動を創出・支援し、市民の「議論する力」を育てる公民館の仕事に、これからも取り組んでいきたい。

2001年元日 ○ 過ちを犯した人を責めるだけの社会。防止策も「やめよう」「機をつけよう」の連呼だけ。過ちが起きにくくする環境作り、システム作りに向かうべきだ。 ○ 主役たちへの関わり方で行き詰まる、成人式などの若者向け事業。当市では4年ぶりの新規採用者が、高齢化した職員と青少年との懸け橋になるか。 ○ 自殺する少年たち、体を売る少女たちはどのように作られるか? 「男らしく・女らしく」という教育をやめれば、「自分らしく」生きるしかなく、自分を大切にもできる。基本法見直しにこの視点がほしい。

 2000年元日 ○ 先行き不透明な時代。始まると思った工事が始まらない。口で言ったことが文字に書けない。大切なのは「行政は誤らず、謝らず」というお上意識を早く捨てることだ。 ○ 2年ぶりに受けることにした昇任試験。「昇任」という1本の評価軸しか存在しないところは、偏差値一辺倒の学歴社会に似る。試験を受けない者、受からない者のやる気はどこへ? 結果をお楽しみに。 ○ 新規採用中止から3年、仕事は増え、働く職員は減り、心も体も余裕が無いという。公民館はもともと最少人数。「ああ、本庁に戻りたくない」と言っては無責任か。






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