くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2010/09/04 1:01:37|植物
マメ科の「甘草」
>美味しい葡萄は食べてきましたか
まだ時期が早すぎると葡萄栽培農家が言ってました(左下)。
最初、カンゾウをユリ科のノカンゾウの仲間と思っていましたか、この植物を見て、まったく別なマメ科の「甘草」であることが分かりました(左上)。今、日本では年間数千トンが輸入されています。このうち食品の2/3が甘味料として使われ、残り1/3が薬用にされています。薬用の成分は、根や根茎(上中央)に含まれるグリチルリチンです。
旧高野家(前日記載)ではこの甘草栽培により、明治5年まで免税特典を受けていました。ここの受付係りの話によると、花が咲かないといってました(上右)。明日は休み。







2010/09/03 1:58:06|町並み
甲州「旧高野家住宅(甘草屋敷)」国重要文化財
甘草屋敷(左上)とは、今から300年ほど前から、この地で薬用植物の甘草(カンゾウ)を栽培して幕府に納めていました。
この旧高野家住宅が国重要文化財に指定されたのは、民家としては山梨県で最初、全国的にも早い時期に指定されました。主屋(おもや)は桁行十三間半(24,8m)、梁間六間(10,9m)という規模です。間取りが一直線に並ぶ「直屋(すぐや)」という形態としては大規模民家に属します。切妻造りで、元茅葺きですが、現在は茅葺型銅板葺きに直してあります。大黒柱は栗の木で二階のところは二股になってます(左下)。右上は装飾化が進んだ妻壁。次回は甘草に触れます。







2010/09/02 8:57:57|町並み
涼しい!!明治の鉄道遺産の「大日影トンネル」
この夏も青春18切符で山梨方面に出かけました。昨日は明治の鉄道遺産の大日影(おおひかげ)トンネル(上中央)を(勝沼ブドウ郷駅から5分)をみてきました。
トンネル内の遊歩道は約1.4km、高さ4,9m。起工は明治30年(1897)、貫通は明治35年、開通は明治36年。電化は昭和6年、複線化は昭和43年。廃線は平成9年、遊歩道の開通は平成19年。トンネルの前に立つと涼しいので、線路に腰をおろしてお弁当を食べました。明治36年の開通後は、葡萄やワインの輸送に大きな影響を与え、地域に流通革命をおこしました。トンネルの出口には今でもワインの貯蔵庫として利用されてます。
右上はベンチマーク(測量基準点)、左下は退避所で全部で36箇所ありました。この退避所にはトンネルや中央本線の歴史が説明してありました







2010/09/01 5:46:15|きのこ
夏のきのこ「タマゴタケ」
>駅で「ゆぁ東上H」にタマゴタケが掲載されてました。赤くて綺麗!
昨日、友人のHさんに案内してもらい定峰峠の方に行き、やせたタマゴタケを見つけました(左)。雨が降らずキノコも雨待ちをしています。テングタケの仲間では珍しく食べられます。しかしタマゴタケモドキという毒キノコもありますので、ご用心ください。
Hさん寄ると雨が降らず大根の種まきもできず、困っているとのこと。真中と右はは7月に比企郡で撮りました。







2010/08/30 6:17:49|きのこ
夏のきのこ「コガネヤマドリ」
これも那須地方にあったコガネヤマドリです。雨の多かった7月の頃なら比企地方にも発生していました。○○○タケと付ける種もあり、ややこしいがこの種はつけません。
柄の表面は傘と同色で上半部に網目模様(左上)を表し、基部は黄色フエルト状の菌糸に覆われます。この仲間は柄の網目模様の位置と色が重要です。
夏から秋にかけてコナラ、ミズナラ、シイなどの広葉樹に発生します。左下はキニガイグチ(網目模様無)。明日は休み