救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
憩の園 3月のイベント

海外最大の日系人社会があるブラジル・サンパウロ。
年間を通じて、実に多くの日本を紹介するイベントが催されています。
日本食や日本文化を求めて、沢山の人が集まるのは言うまでもありません。

サンパウロ市歴史地区の中心的存在の「サンパウロ市営市場(メルカドン)」では、創立90周年を記念し20カ国の食と文化を紹介するイベント(Festival de Gastronomia e Cultura)を開催しています。

3月16日から19日のテーマは「日本」でした。
会場では、憩の園を運営する救済会をはじめ6団体が日本食ブースを展示し、美味しいサンマ定食とんかつ定食などが提供されました。
日本食キットの販売やアート作品紹介、太鼓演奏、着物ショー、コスプレ、日本製品販売などもあり、大盛況だったとのことです。

憩の園のイベントも変わらず豊富です。
3月は、3日の「ひな祭り」を皮切りに、「お茶会」「料理教室」などが開催され、在園者の方々は充実した日々を送っています。
健康管理も抜かりはなく、在園者、スタッフ共に5回目のコロナワクチン接種を完了しました。

これもひとえにご支援をいただいております皆様のおかげでございます。
本当にありがとうございます。

引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。








2023/03/05 16:31:42|その他
2月の憩の園

真夏の憩の園ですが、在園者は献身的なスタッフやボランティアの皆様に見守られ、様々なレクリエーションで楽しく快適に過ごされています。



★鬼の人形めがけて豆まき「鬼は外!福は内!」


★筆と紙を通して自己表現!! 日本の伝統芸術「書道」の時間


★「かるた」で楽しく記憶力を競う!!真剣勝負です^^


★天気の良い日は緑豊かな広い園内を散歩







2023/02/12 22:50:00|その他
寒さひとしおの日本から温かな贈り物
大寒波が押し寄せるなど、日本国内は寒い日が続いていますが、憩の園の所在地 サンパウロには、現在灼熱の日差しが降り注いでいます。
日本と同じように季節のあるサンパウロですが、1年を通して極度の寒さや雪とは無縁です。ブラジルの国土は日本の22.5倍ありますが、殆どの地域で降雪は極めて稀です。
そんなことから、ブラジルでは南極に近いところに雪が降ると、物珍しさから観光客がどっと押し寄せるということが起こるそうです。

先月、真冬の日本(憩の園在日協力会)から真夏のブラジル(憩の園)へ
お年玉(支援金)をお届けしました。
ご支援いただきましたすべての皆様の温かい気持ちが詰まっています。
厳しい経営に少しでもお役に立てれば幸いです。



以下の写真は、憩の園恒例の日本伝統行事「お茶会」「書き初め」「福笑い」です。在日協力会は、憩の園に広がるひとつひとつの笑顔のために、今年も活動してまいりたいと思います。

皆様には、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。












謹賀新年 Feliz Ano Novo!
明けましておめでとうございます。
旧年中に賜りました温かいご支援に
心より御礼を申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

Feliz Ano Novo!
Que o ano novo seja cheio de alegrias e paz.

令和5年 元旦

憩の園在日協力委員会







訃報 元救済会会長 吉安園子さん
元救済会会長の吉安園子さんが、さる10月24日に急逝されました。
94歳でした。



吉安園子さんが救済会に入会されたのは1958年です。
憩の園の創設者 故渡辺トミ・マルガリーダさんの右腕となって、1967年から2003年までの36年間、長きにわたり事務局長を務められました。
その後、2005年からは理事、2014年から2015年まで会長を務め、退任後も常任理事として、常に救済会の活動を支え続けて下さいました。

2017年には、憩の園の円滑な運営に尽力したほか,ブラジルにおける日本人及び日系人の社会福祉増進に貢献したことが称えられ、旭日単光章を受章されています。

天国で安らかな眠りにつかれますよう、心からお祈り申し上げます。

以下は、ご逝去に際して、憩の園が発表した声明文です。
本日、2022年10月24日、天空には新しい星の輝きが加わりました。
その星は、特に「憩の園」を、これからずっと照らし続けてくれるでしょう。
吉安園子さん、
64年間にも及ぶあなたの献身的な奉仕の姿勢は私たちの模範であり、
明日の私たちへの偉大なる遺産です。


平成29年(2017年)春の叙勲伝達・祝賀式にて




2022年11月6日 追悼ミサにて