ベトナム戦争の発端(米艦船がベトナム軍に沈没させられたと嘘をついたこと)を知って以来、第二次大戦後のUSAが、一部の思惑で国を扇動し世界を操作しようとしたり、米国本位の考えで動く国であると理解している。USAが繫栄すれば世界がどうなるかは考える必要がないというのは、一時的には良かったとしても、結局はうまくいかないことは、この60年間ではっきりしている。もっというなら、第一次世界大戦からはっきりしている。日本国憲法は、たしかに占領国によって作られたものであるが、前文のいずれの国も自国のことのみにとらわれていては成り立たないというのは理想であると同時に信じるに足る考えだ。 どうもアメリカファーストのトランプが次期大統領になるようだが、法治国家で法律に罰せられずにすんだ首長のUSAがどう動き、世界自体がどうなっていくのか。少なくとも、香港でイスラエルで、また今度はウクライナで、力による改変こそが本当であると示されて日本も含めて世界の国々がどう変わっていくのか。 世界最新最大のキリスト教国家とべったりで、国のおおもとの法律をその国に作ってもらったにもかかわらず、キリスト教の国ではない日本の総理は、新大統領選出の際には前回同様表敬訪問一番乗りをするのだろうか。衆議院総選挙の事後処理に追われている中で、とても世界情勢を御する(ぎょする 上手におさめる)ことができるとは思えない。 先の動静が読めない以上、とりあえずは、多くのみんながすぐに同意できることを実践して、「やれる」実績を積んでもらいたい。たとえば、健康保険証。あと2年は現状維持でお願いしたい。先日初めてマイナンバーを保険証として使ってみたが、さっそく暗証番号を要求された。現在特別養護老人ホームに入っている母の通院には、施設に暗証番号を教えなくてはいけないとなるようだ。それがあと1か月で解消できるとは思えない。制度の整備があまりにずさんなのだ。健康保険証をデジタル化したい気持ちはわかるが、年金制度のずさんさで、厚生労働省が駄目だということは証明されているはずだ。新設は多少ずさんでも直していけばいいが、既存の変更はそれでは済まない。とても従えるものではない。来年6月まで、母が健康に過ごしてくれることを恐々として願っている。 同様に、例えば賃金制度、例えば子育て支援。実施後の小改正で対応できる事案、次期総理が評価される事案は、相当あるのではないだろうか。 |