せっかく今朝新しく配信したのだが、どうしても書きたくなってしまった。朝の記事は20日に再配信することとして、一言もの申したい。 イスラエルはついに中立国カタールでのアメリカの交渉にさえ武力攻撃をしてきた。全く許されないことではないのか。トランプ氏は、これはひどいと不快感を示したようだが、そんなレベルの行為ではない。どう考えても、これに対する相当な対応をしない限り、ウクライナでの交渉は、最も悲惨な結末を迎えることになると確信する。そのうえ、である。 米CNNが以下のようなニュースを伝えたという。その中で、イスラエル大使と同様ハマス幹部が不見識であるかのような報道内容だったという。 ハマス幹部は8日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとの戦闘終結に向けたトランプ米政権の和平提案に対し、通信アプリに「屈辱的な降伏文書には署名しない」と投稿。その際、真意は不明ながら「ハマス指導部には日本のヒロヒトのような天皇のリーダーシップはない」と付け加えた。 投稿はハマスの政治部門幹部、バセム・ナイム氏によるものとみられている。 結論から言えば、アメリカの方が不見識なのではないか。 歴史上無条件降伏をした国は少ないのではないか。ほとんどの場合、それは国家の消滅という形で終わってきたと思うからだ。ドイツは独裁者の死という形で終戦した。日本が無条件降伏を受け入れられたのは、天皇陛下のお言葉であれば全国民が納得するという特殊な環境があったおかげだ。ところが、ハマスは思想であって一人の指導者によって成り立っているものではない(すくなくとも私はそう理解している)。大統領やあるいはそれに相当する人々がいて、その人が言ったら実現するものではない。その意味では、自分たちの現状を説明した実に的確な表現に思える。(真意は聞いてみないとわからないのだが) イスラエルの言動に対して、思想として反発し、その無法ぶりを否定しているのがハマスの行動の原点である。何十年もパレスチナ自治区(ガザだけでない)をゲットーのような状態にし続けてきたこと、無法な殺人と略奪(入植地)を繰り返し続けていることの反動である。 問題は、大統領を含め、アメリカ全部がとんでもない勘違いをし、その言動が世界をイスラエルを大きな間違いに誘導している現状にあるのではないだろうか。
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