カツマタクラス

 
2025/11/26 8:43:10|その他
公立の中学を見て
先日、中学の公開授業に行ってきた。一番下の息子が今年で卒業するからだった。たくさんのカルチャーショックがあった。多くはほとんどの人が知っている話で、いかに自分がじじいであるかをばらすことになるのだろうが、恥を忍んでこれから数回に分けて書いてみたい。
一番びっくりしたのは、チャイムが鳴らないことだ。確かに、在職中どうするかという会議があったことを思い出したが、生徒のほぼ全員が当然のこととして自主的に動いていた。立派だなあ、と思った。むしろ教員の方が何時までだっけと生徒に確認している位だった。個人的には時間など気にして行動したくないなあ、と思うが。
二つ目は、全てのホームルームの机と椅子の足にテニスボールがかませてあったことだ。嫌味な見方をすれば、11×30×4で1400個ほどを別の目的で使用できる、あるいはそれだけの廃品を用意できるということで、日本の裕福さを実感させられた。いっぺんにおきかえたわけでもないのかもしれないが。移動も騒音も相当改善されているのだろうと思った。
体育の授業の仕方もそうだ。決まった距離に対してかかる時間だったものから、決まった時間にどれだけ走れるかという方法に代わっていた。なんと言おうと思おうとここまでは全員がやれ、みんなが終わるまで待てというものから、やるかやらないかは自分の判断に任せる。やる気がないならそれに合わせた結果が出ればいいというものに変わったわけだ。
もっとも、体型もやる気もほとんど変わらない生徒ばかりのように見えたから、それがいいのかもしれない。一方で、トラックが女子用は男子の内側に設定されていて、女子のほうが50m短くなっていた。一本のトラックでは混雑したり計測しずらかったりするからなのだろうとは思ったが、少し意外だった。生徒たちはやり方にだいぶ慣れているようだったから、前回の計測結果などを踏まえて二つに分ければいいだろうにと思った。全員の「さん」付けを指導するなら、なんでここで男女分け?というわけだ。終了後の脈拍測定まで加えていたのも実に面白かった。
やはり、学校は定期的に公開して欲しい、協力のしようがないとつくづく思い知らされた。